最近よく耳にする「タイパ」とは、「時間対効果」を意味する「タイムパフォーマンス」の略称です。「タイムパフォーマンスが高い」例としてよく取り上げられるのが、動画の倍速視聴やニュースの要約ページなどです。時間を効率的に使うことで、余った時間を有意義に活用できるほか、そこで必要になる効率化のスキルは他分野にも転用できるなどのメリットがあります。一方で、膨大な情報から取捨選択する必要があるなど、タイパに取り組むのには難しさもあります。
そこでおすすめなのが、すでに質の高い情報を効率的にアウトプットしているインフルエンサーをフォローすることです。今回はビジネスやデザインなど幅広い領域で活躍する11人をピックアップしました。ぜひ彼らが発信する有益な情報を”タイパ良く”取り入れてみてください。
はるゆき(@haruyuki)
大手IT企業 営業部長
スムーズなコミュニケーションに必要な「伝え方」のコツを、SNSでわかりやすく発信しているはるゆきさん。現役の営業部長だからこそ話せるリアルな知見を、NG例やOK例を織り交ぜながら説明するスタイルが人気です。学生時代は内向的で話すことが苦手でしたが、小売店への就職後は睡眠時間を惜しんで自分の「伝え方」を追究し、新人にもかかわらずトップセールスの成績を収めました。その後、大手IT企業へ転職し、自身で研究を続けている「伝える力」を武器にセールスの最高記録を達成。スピード出世を果たした現在は営業部長を務めています。書籍に『伝え方のすべて』(KADOKAWA)。
リョウ(@Ryoot13)
キャリアコンサルタント
円滑にコミュニケーションを進める方法や、人から好かれるためのコミュニケーション術・仕事術について、Twitterでビジネスパーソン向けに発信しているリョウさん。これまで約4,000人に対して人材・組織開発を推進する中で気づいた、成功における「愛嬌力」の大切さを多くのフォロワーに伝えています。もともと老舗の金融機関で働いていたリョウさんは、5年連続で営業マンとして表彰されて最年少で出世。その後、大手メーカーに転職して人材・組織開発の責任者となり、企画立案・実施・キャリア支援を担う。経営者を含む延べ1万3,000人以上と営業で面談した経験が情報発信の基盤になっています。著書に、『仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力』(KADOKAWA)。
さとちん(@satotin_yusuke)
広告代理店 ゼネラルマネジャー
ビジネス論や営業論、SNSマーケティングなど、効果的に仕事を進めていくために大切なコミュニケーション術について、具体例を交えながらわかりやすく発信しているさとちんさん。2020年4月から始めたTwitterはわずか2年半でフォロワー数が5.4万人に増加したほか、Voicyでも2,600人にフォローされている注目のインフルエンサーです。Twitterの運用に関するオンラインサロンも開催していて、口コミと紹介のみにもかかわらず現在の会員数は約250名に到達。Twitterの運用方法についての講演や指導の実績も豊富です。普段は都内にある広告代理店で中間管理職として働いています。
Webサイト:さとちん lit.link(リットリンク)
オクシン/奥山新也(@OKU_MAYA)
株式会社エムフロ 執行役員
SNSを使って営業&採用&広報を行っているオクシンさん。Twitter、Instagram、TikTok(厳選公式クリエイター)など累計フォロワー数18万人を超えています。Twitterの年間表示回数は2億回を超え、「パソコンのショートカット&便利サイト」「思考をスッキリさせるクイズ」など、仕事を効率化するノウハウをSNS上で積極的に発信。さまざまな投稿の中でも、一目瞭然でわかりやすいエクセルやパワーポイントの便利テクニックをまとめたビジュアル解説が人気です。また、100名以上が在籍するコミュニティ「SNSの学校 インスタ&Twitter」も運営。『オクシンの見るだけでわかる! パソコン最速仕事術』(宝島社)も執筆しています。
Webサイト:株式会社エムフロ
たべっち(@tabestation)
図解制作/PR/コンサルタント
Twitterでビジネス書を中心とした要約を図解しているたべっちさん。見やすいまとめがタイパにつながるとして瞬く間に読者を増やし、わずか8ヶ月間で2万フォロワーを達成。現在は4.7万人にフォローされているインフルエンサーです。たべっちさんは、大学を卒業してシステムエンジニアとして就職したものの、うつで体調を壊してしまい退職。転職先の会社で、ビジネス書で得た知識をもとに昇進したことで読書にのめりこみ、年間200冊を消化する読書家となりました。短期間でフォロワーを増やしたノウハウは、電子書籍『図解でTwitter攻略 8ケ月で2万人と繋がった具体的な方法』(Kindle)で公開しています。
へいうさぎ(@heyusagi_39)
外資系ITエンジニア
「敬語の使い方」や「タスク管理の仕方」など、わかりやすい図解ツイートが人気のへいうさぎさん。新人研修でワースト3の成績から、チームリーダーを務めるまでになった経験があり、「仕事ができない人」に寄り添った優しいスタンスが特徴です。外資系企業で生き抜くテクニックやすぐに使える仕事の知識など、Twitterではバズって数万「いいね」を獲得するものも多く、わずか10ヶ月間で2万フォロワー、月間1,000万インプレション超えを記録。初となる著書『ポンコツOLでも成果を出せた! 世界一やさしい仕事術図鑑』(PHP研究所)では、新入社員時代のエピソードや過去の自分に教えたい仕事術などを紹介しています。
Instagram:@heyusagi_miku
マグ(@OnebookofMAG) 会社経営者
年間700冊の本を読むという読書家のマグさん。2020年から始めたTwitterでは「楽しく続けられて結果も出る読書術」を発信し、2年間で6.9万人、現在は9.3万人のフォロワーを獲得しています。マグさんがビジネススキルを学ぶようになったきっかけは、学歴なし、月収14万円という暮らしの中で出会った1冊の自己啓発書でした。情報発信の好評を受けて、現在は合同会社マグの経営者として書籍の販売やセミナーの開催、SNSの講師など幅広く活躍しています。著書『1%読書術 1日15分の知識貯金』(KADOKAWA/Kindle)では、24時間の1%にあたる15分間で人生を好転させる本の読み方を紹介。これまでの4,000冊を超える読書経験から導き出された、読書効率を最大化するメソッドが詰め込まれています。読書コミュニティ「Lectio」主宰。
Webサイト:マグ「マグの1%読書ラジオ」
サラタメ(@SALATAME_media) YouTuber
登録者数70万人を超えるYouTuberのサラタメさん。ビジネス書籍のまとめや解説、転職ノウハウなど、サラリーマンの“タメ”になる情報を発信することで人気を広げているインフルエンサーです。もともと東証一部上場企業への入社後にマーケティングなどを担当したものの、体調を壊してしまって転職することに。転職先がホワイト企業だったこともあって時間ができ、そこで副業として始めたのがYouTubeでの情報発信でした。2021年には、すべてのサラリーマンのために本気で書き上げたという書籍『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』(ダイヤモンド社)を出版しています。
Webサイト:サラタメのホワイト転職
トヨマネ(@toyomane) 会社経営者
パワーポイントでスライド資料を制作する際のテクニックを紹介しているトヨマネさん。当初は趣味で始めた情報発信がたちまち大人気となり、現在は11.7万人以上のフォロワーを集めています。東京大学工学部を卒業後、飲料メーカーで通販事業のCRM・広告などを担当していましたが、情報発信のヒットを受けて2022年には独立して会社を設立。「くだらないけど、ためになる」というモットーにならって、役立つノウハウを広く伝える活動に取り組んでいます。セミナーや講演会のほか、『秒で使えるパワポ術 一瞬で操作、一瞬で解決』(角川書店/Kindle)、『秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉がもらえるスライド作成のコツ』(角川書店/Kindle)という2冊の本も執筆しています。
Webサイト:シリョサク!
ミヤマ(@mmmiyama_D) インハウスデザイナー
配色のコツやフォントの使い方など、プロのデザイナーとして蓄積した便利なノウハウを紹介しているミヤマさん。情報発信を始めて2年2ヶ月で、5万人ものフォロワーを集めたインフルエンサーです。最近は、急速に注目が高まっているAIをクリエイティブに活用する方法も取り上げているほか、自身のWebサイトやニュースレターでもデザイン力を上げる技や使える素材の紹介などをわかりやすく紹介しています。美術大学を卒業してデザイン会社に勤務したものの、ブラック環境による体調不良のため大手メーカー企業へと転職。現在は営業部でインハウスデザイナーとして活躍しています。双子のママとしても奮闘中。
Webサイト:MIYAMA OFFICIAL WEB
もち(@makiko_sakamoto) B2BスタートアップCDO
デザインツールFigma(フィグマ)の機能紹介や便利な使い方などを、Twitterを中心に動画や図解でわかりやすく発信しているもちさん。デザイナーとして10年以上のキャリアで培った知識や経験を幅広くシェアしています。専門学校でグラフィックデザインを学んだ後に複数のスタートアップでUIデザインを経験し、現在はCDO(Chief Design Officer)という立場から、UI・UXデザインを中心に社内のすべてのクリエイティブを担当。また、オンラインスクール「DeLife」のデザインメンターやWebサイト作成ツール「STUDIO」の公認エキスパートとして制作活動も行うなど、幅広く活躍しています。
まとめ
今回は、ビジネスやデザイン領域で活躍している11名をご紹介しました。 皆さんが効率的な情報収集のためにチェックしているオススメアカウントがあれば、ぜひTwitterやInstagramのコメント欄で#私のタイパ術をつけて教えてください。
Salesforceでは今後も「タイパ」を推し進めるための情報を発信していきます。 関連記事も併せてご覧ください!
最新情報をお届けします
シリーズ「#タイパ」 記事一覧
- Vol.1 コスパよりタイパ?Z世代で流行する背景とメリットとは
- Vol.2 今日からできる、タイパ術Slack編
- 今日からタイパを向上できる、フォローすべきインフルエンサー11人