Trailblazer(トレイルブレイザー)とは?
Salesforceが創業以来、ずっと大切にしてきたこと。それはお客様の成功(カスタマーサクセス)です。そして、このお客様の成功を支えてきたのは、Salesforceをより効率的に活用すべく、現場で日々奮闘してきた方々の努力に他なりません。
Salesforceでは、企業のデジタルトランスフォーメーションを支え、革新に挑戦する人々を「Trailblazer(トレイルブレイザー:先駆者)」と呼び、先駆者たちの知見をご紹介したり、アイディアが交流する場を設けていきたいと思います。
第1回でご紹介するTrailblazerは、株式会社ウフルのみなさん。同社は、Salesforceの企業ユーザーであり、Salesforceの導入支援やカスタマイズ、開発も行っている、パートナー企業でもあります。IoT、デジタルマーケティング、クラウド事業を中核に人員が急激に増加しており、現在は社員数も200名に迫り、半数強が2年以内に入社したメンバーで、4月には初めての新卒社員6名を迎えました。
しかしそこで課題となったのが、新卒社員へのSalesforceの教え方。日々、お客様への提案や自社での活用でSalesforceに触れる機会が多い同社だけに、新入社員にどのように教育していったのでしょうか?今回はその部分に焦点を当てて、Trailblazerの知恵に学びたいと思います。
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目的もITリテラシーも様々、でもSalesforceを効率的に教えたい
「営業案件管理としてはもちろん、受注後の案件管理・勤怠管理から社内のコミュニケーションまで、Salesforceは日常の業務でも利用している中、これまでの採用は元々リテラシーのある中途採用者が中心だったため、イチから体系的に教える機会がなかった」という新卒社員研修の責任者である人事企画部部長の山田氏。
「しかも4月に入社した新卒社員6名は、全員がSalesforce開発者や導入支援の直接の担当という訳ではなく、営業やマーケティングなど、目指す職種は様々。それでもSalesforce を基礎から理解して欲しい、職種にとらわれずに会社が扱う製品への理解を深め、更なるイノベーションを起こしていくための土台をつくりたいという想いがあった」といいます。
自身もSalesforceの認定アドミニストレーターの資格を持ち、その基礎知識の重要性を知っている山田氏は、ビジネスマナーなどの一般的な内容を含む約2ヶ月の研修期間の中に、Salesforceを学ぶ時間を組もうと考えました。
その際悩んだのが、カリキュラムの組み方。個人ごとのレベルや期待する業務領域がバラバラ。時間も限られている。さらに資料づくりなど研修準備への社内マンパワーをどこまでかけられるのかという問題もありました。
無料のオンライン学習サービスTrailheadで効率的、効果的な研修を提供
この研修を任されたのが、普段は開発等の業務を担当している石川氏。山田氏の研修に対する課題に対して、石川氏が提案したのが、Salesforceが提供する無料のオンライン学習サービスTrailheadです。
Trailheadとは、Salesforceを利用する全ての人に向けたオンライン学習サービス。初めてSalesforceに触れる人から開発者までレベルや目的にあわせたコースが200以上用意されています。また、ゲーミフィケーションの要素があることで、楽しく学習を続けられる仕組みになっています。
Salesforce を楽しく学べる 「Trailhead」 はこちら
「約1週間で設定した研修プログラムの準備には数日かかりました。といっても、時間を使ったのは、実際に自身でTrailheadを受講し、必要なトレイルやモジュールを営業・マーケ・開発などの視点からピックアップし内容を決める作業。Trailheadは、概要説明から、理解度を試すテストまで全て用意されているので、詳細な資料を作りこむ必要はなかった」と語ります。
自分が開発者としての知識や経験もあるため、プランした内容が初心者である新卒の皆さんにとってどの程度理解できるかが心配でした。そこでどのコースが適切か、開発者ではない人の意見を得るため、人材開発部の髙木氏にも協力を仰ぎます。髙木氏は異業種から転職組。想定時間内で実施できるか、初心者でも理解できるかなど、実際にロールプレイをして、石川氏と一緒に研修内容を検討していったそうです。髙木氏自身、このロールプレイを行ったことでSalesforceの基本的なところを理解できたので、自身の勉強にもなったと振り返ります。
新卒研修後はそれぞれのスタイルで学ぶことが可能
では実際にこの新卒研修を受けた新入社員の方は、研修の成果を実感できているのでしょうか。
Salesforceに触るのは初めてだったという鹿野氏と原田氏。研修プログラムを通して、スキルはもちろん、自分で学ぶためのコツがわかったといいます。研修が終わった今でも空いた時間をみつけては、Trailheadを使って自身のスキルアップに努めているそうです。
開発者を目指す鹿野氏は、「書きたいコードの具体的な書き方がわかり、実際に動くかのテストまでできるのがうれしい。」
Salesforce導入のプロジェクトマネジャーをめざす原田氏は、「Trailheadは、終了までの目安時間がわかる。例えば、上司が1時間不在なら、自主的に合間の時間を縫って学習することもできる」と感想を述べています。
「新卒研修を通して改めてTrailheadの有用性と利用法のコツ」を実感したという山田氏。「今まではSalesforceに関するスキルアップは各部や個人の取組に頼るところも多かったが、人事側も一緒に全社で取組はじめている社員教育の一環として、中途採用のオリエンテーションにも積極的に取り入れていくことを検討していきたい」と語ってくれました。
「Trailblazer ってなんだ?Vol.2 開発者編」はこちら