やることリストからいつまでも消えない、手間のかかる作業の数々――データを集め、分析し、目に留まるメールの件名を考え、最適なオーディエンスを判断する。どれも、キャンペーンを実施するには避けて通れません。面倒で、時間も気力も奪われます。でも、この重荷を肩代わりし、効果的なキャンペーンの作成に集中できるようにマーケターをサポートしてくれる、新しいアシスタントがいます。もうおわかりですね。そう、AIです。
ブランドが消費者との距離を縮めようとするなか、マーケターの半数以上（62%）が、AI機能に投資していると答えています。Salesforceの最新の『マーケティング最新事情』の調査では、AIの活用事例トップ4のうち、3つが自動化に関連していること明らかになっており、スピードと効果が重視されていることがわかります。AIをデジタルアシスタントに、キャンペーンの効果と効率を高める9つの方法を紹介します。面倒な手作業とはお別れして、AIで貴重な時間を取り戻しましょう。
AIはパートナー？私たちはもっと速く、クリエイティブになれるのか
生成AIの活用によって、どれだけ生産性が向上し、どれだけ創造性が向上するのか。実際のプロジェクトにおいてAIをパートナーとして活用した、3つのユースケースをご紹介します！
目次
1. データ分析とインサイト取得の自動化で、意思決定の精度を高める
顧客の行動やキャンペーンの効果、市場のトレンドなど、AIは、大量のキャンペーンデータの分析が得意です。パターンを特定してインサイトを導き出すほか、データの相関関係を発見し、アクションを提案します。これにより、キャンペーンの戦略とターゲティングを改善できるでしょう。
顧客やキャンペーンの効果について理解が深まれば、情報にもとづいた意思決定が可能になり、すばやく結果を出せます。
2. オーディエンスをセグメント化し、エンゲージメントとコンバージョンを向上
顧客データを分析したら、AIを活用してデモグラフィック、行動、好み、購入履歴、その他の重要な属性にもとづいて、オーディエンスをセグメント化。手作業なしでセグメントを作成し、関連性の高いオファーで、特定の顧客にターゲットを絞れます。
セグメント別にメッセージを個別化すれば、キャンペーンの効果も高まります。
3. 予測にもとづく分析で顧客のニーズをつかむ
AIの予測モデルは、過去のデータをもとに、コンバージョンの可能性、顧客離れ、キャンペーンの特定の要素への反応など、顧客の行動を予想します。
これにより、顧客のニーズに先回りして対処し、リソースを効果的に割り当てることが可能に。
4. AIでコンテンツを生成し、最適化して、時間を節約
独自性のあるコンテンツを作成するのは、非常に負荷の高い作業ですが、ここでも、デジタルアシスタントがサポート力を発揮。自然言語処理（NLP）を基盤とするAIは、顧客の心に響くコピーやメールの件名、SNSへの投稿といったコンテンツを生成できます。
生成されたコンテンツに手を加え、メッセージやトーンを調整。AIでキャンペーンデータを分析して、何が効果を上げるのかを特定すれば、改善点を見つけ、コンテンツを最適化できます。
AIはマーケティングをどう変える？
Salesforce AI担当者が徹底解説
「生成AI」をマーケティングの世界に投入したら、変わり続ける顧客ニーズの把握、さまざまな業務の省力化、あらゆるデータの統合・分析など、どのように業務は変わるのでしょうか。
マーケティング関連の生成AI導入検討に向けたメリットと注意点、そして、AIがマーケティングにもたらす価値についてAIのスペシャリストと共に考えます！
5. キャンペーンの実施を自動化して、効率を高める
AIを使えば、さまざまな方法でキャンペーンを自動化できます。スケジュールにもとづいて広告を配信したり、的を絞ったメールを送信したり、SNSへの投稿を管理したり。マーケターは手作業から解放され、狙いどおりのタイミングでキャンペーンを実施できます。
AI活用で浮いた時間を使い、マーケティング戦略の策定やアイデア出しに集中し、顧客との関係を強化できます。
6. キャンペーンの効果を可視化し、成果を把握
Salesforceの『マーケティング最新事情』によると、パフォーマンスの高いマーケターの72%が、リアルタイムでデータを分析すると回答。これは、キャンペーンの効果を把握して最適化できるという強みにつながります。
AIデジタルアシスタントなら、キャンペーン効果に関する指標を自動トラッキングし、わかりやすいレポートを作成可能。リアルタイムのダッシュボードや、見やすく美しいカスタムレポートで、誰もがキャンペーン効果をひと目で把握できます。手作業は一切不要です。
これにより、データにもとづいた意思決定が行えて、実施中のキャンペーンの調整も可能に。さらには、マーケティング施策が生み出す価値を関係者に示すこともできるのです。
7. A/Bテストで効果を判断
広告のバリエーション、ランディングページ、メールのデザインといったキャンペーンの要素について、AIでA/Bテストを実施することができます。パフォーマンスデータを分析して、どれが効果が高いのかを特定し、マーケティング戦略を継続的に改善しましょう。
8. リードのスコアリングとナーチャリングで、売上を拡大
AIを使ってリードのデータ、行動、エンゲージメント履歴を分析することで、スコアリングを自動化できます。コンバージョンの可能性にもとづいてリードをスコアリングし、パーソナライズされたコンテンツを配信して、段階的に見込み客を絞り込みます。
リードスコアリングにより、最も見込みの高いリードに注力して、大規模に関係を強化できます。
9. コラボレーションツールで社内のコミュニケーションを改善
AIは、社内のコラボレーションでも威力を発揮。部内の連絡、プロジェクト管理、タスクの割り当て、ファイル共有などを自動化できます。さらに、ミーティングのスケジュール設定、リマインダーの送信、ファイルの整理にも、自動ワークフローを活用。煩雑な作業はAIに任せて、マーケターはキャンペーンを成功させることに集中できます。
AIは、キャンペーン管理を刷新します。手作業を自動化することで、アイデアを膨らませる時間が増えるのです。AIを味方に、キャンペーン作成を効率化して、どんどん成果を上げていきましょう。
AI搭載型CRMであるジェネレーティブCRMで、仕事はどう変わる？
誰もが注目する生成AI技術をCRMと組み合わせて、業務効率を高め、お客様の心に響く体験を提供する方法を紹介します。
Meredith Turner
Marketing Cloud担当コンテンツマーケター
Marketing Cloudのコンテンツマーケター。大切にしているのは、ストーリーの力と有意義なつながり。オーディエンスと真摯に関わり、顧客との関係を築くことに注力しています。
