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『API スプロール』を管理し、ハイブリッド環境でも俊敏性を実現する

API のスプロール化や異種の技術の混在によってコンポーザビリティが妨げられる仕組みと、このタイプのストラクチャが抱える課題を解決する方法をご紹介します。

この 20 年で、企業の API 導入数は急激に伸びています。今日の一般的な企業では、自社のエコシステム全体で最大 500 もの API を使用していおり、その数は日々増加しています。インテグレーションによるリアルタイム性の高いアプリを欲しがる顧客や、俊敏性アップをミッションとする企業の意識が、この API の増加率を急上昇させたのです。一方、多くの企業がスケジュール通りに成果を出せず、苦慮していることも現実です。使用しているテクノロジーのプラットフォームが、ハイブリッド環境 (クラウドとオンプレミスの混合環境) やマルチクラウド環境 (複数のパブリッククライドやプライベートクライドの混合環境) においてサイロ化しているためです。

クラウドサービスの普及、(膨大な数の) API の導入および API 管理ソリューションのコモディティ化が進み、API 主導型アプローチはすべての企業が採用すべきコンセプトとなりました。特に『API スプロール』への対応は必須条件です。

『API スプロール』とは?

API スプロールとは、IT 部門が API を適切に維持・運用・使用することが難しくなってしまったエンタープライズアーキテクチャ (の状況) を指します。

企業内の各部署や各部門が独自に API を構築することで、異なる機能や目的を持つ API が散在してしまっていることが主な原因となっています。これらの API の多くは、異なる仕様やプラットフォーム上に作られており、特定の (限定的な) ユーザーだけのために提供。そして、異なるシステムが混在する環境にデプロイされてることがほとんどです。API の数が多くなるほど、組織内で利用されている API の可視化と管理、制御が難しくなります。そして、その数は日を追うごとに増えていっています。

『API スプロール』が引き起こすデメリット

事業部門は独立して運営されているため、それぞれの背景やニーズに応じて独自のプラットフォーム、クラウド、API プロトコル、アーキテクチャを選択していることが、多くの企業で散見されます。API が企業全体に無秩序に増え続けていること、②異なる環境基盤において API やインテグレーションを運用すること、という前提のもと、複数のシステムやアプリケーションを連携させ、大規模サービスを構築することはほぼ不可能と言えるでしょう。たとえば API の開発と運用が同一企業内で行われているとしても、そのすべてを単一インタフェースから特定し、管理・保護・運用するとなると IT 部門はさまざまな課題に直面することとなります。

それには以下のような項目があります。

  • 企業内にある既存の API を探し出し、アクセスし、使用すること
  • 連携されていない管理コンソールを使いながら、高いレジリエンシを獲得かつ維持すること
  • 異なる環境下にある保護されていない API によって引き起こされるセキュリティの脆弱性に対処すること

これらの問題を解決するため、既存のテクノロジースタックを刷新することはコスト面からも非現実的です。必要なのは、すべての一元的な可視化や管理、柔軟な開発を同時に行えるソリューションなのです。

コンポーザブルエンタープライズ (組み立て可能な組織) や、市場の変化に素早く対応できるビジョンや組織形態は、既存テクノロジーを (組織内のあらゆる部門が) 汎用的に活用できてはじめて実現します。

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コンポーザビリティの実現には汎用性が不可欠

近い将来、企業はプロセスを組み合わせ、ビジネス機能としてパッケージ化することで、今まで以上に俊敏性を高めることでしょう。CIO と IT リーダーは、IT 部門に所属するすべてのメンバーに権限を付与して、ハイブリッドな環境基盤、接続・統合させることが難しいアーキテクチャ、そして、、多岐にわたるゲートウェイの価値を最大限に活用できるようにさせなければなりません。顧客と従業員にシームレスなエクスペリエンスの提供やビジネス価値の最大化を促進することは必須の役割なのです。

真のコンポーザビリティ (組み立て可能) を実現するには、テクノロジー資産のすべてを単一の管理画面から特定・制御・管理・監視をできなければなりません。企業は、テクノロジー、アーキテクチャ、環境など制限されず、自社の IT エコシステムを構成・連携・管理できるような『汎用性』を持つことは必須です。API の管理でも同じです。汎用性の獲得により、企業のコンポーザビリティへの取り組みが前進します。

API の汎用性を高める Universal API Management (包括的な API の管理) では、単一のコントロールプレーンを使い、可視性、管理そして一元的なガバナンスを包括的かつ柔軟に実現することができます。企業の規模は関係ありません。Universal API Management とは、新しい世代の API 管理ソリューションです。どこで構築され、デプロイされていようと、あらゆる API のライフサイクル全体を管理できます。

Universal API Management は以下の面で役立ちます。

  • 開発者 (社外も含む) やプラットフォームにかかわらず、API を企業全体で使用しサービスを構成することによって、アプリケーションを迅速に提供する
  • モノリスからマイクロサービスまでのあらゆるサービスを、規模に制限されず管理・保護することで、どんなアーキテクチャでも実装できる
  • あらゆる環境基盤に一貫性のある手法でサービスをデプロイし監視することにより、全てのサービスを漏らさず運用できる

詳しく見る

多くなりすぎて制御しきれなくなった API を単一画面により、管理・制御・統制・運用を可能にする「包括的な API の管理」についての詳細は、「CIO / ITリーダー向けガイド:Universal API Management」をダウンロードしてご一読ください。

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