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【パートナー寄稿】Tableauのライセンス管理、どうしてる?効果的な手法をまとめた「虎の巻」

Salesforceにはユーザー企業にSalesforceのテクノロジーを提供する数多くのパートナーがいます。今回はその1社であるCTCテクノロジー株式会社 データ分析チームから寄稿いただき、「Tableau(タブロー)」のライセンス管理法をご紹介します。運用の仕方でお悩みを抱えているユーザーに、解決の一助としてぜひご活用ください。

データ分析が重要性を増している昨今、簡単な操作で誰でも使えるビジネス・インテリジェンス(BI)ツール「Tableau」をご利用の方も多いと思います。ただ、ライセンスの種類が複数あったり、各ライセンスがどの程度利用されているのか分からないことで棚卸しに迷ったりした経験もあるのではないでしょうか。

「Tableau 管理 虎の巻」では、今回を「入門編」、次回を「実践編」としてTableau 製品におけるライセンス管理の基本とノウハウを解説します。

なお、ライセンス管理をするうえで、「Tableau カスタマーポータル」をご利用のユーザーも多いと思いますが、Tableau カスタマーポータルの説明は今回対象外とさせていただきます。ただし、Salesforceにて各種ナレッジベースが公開されていますので、こちら(英語)などを参考にいただければと思います。

「Tableau(タブロー)」とは?Salesforceと連携ですぐに始められるデータ分析

Tableauと連携すればデータ分析の専門知識がなくても、Salesforceのデータを駆使して効果的なダッシュボードが作成できます。

【超基礎解説】SalesforceとBIツール「Tableau」連携ですぐに始められるデータ分析

Tableauでデータ可視化してみましょう

本動画では、ハンズオン形式でTableauの製品と機能、操作感をご体感頂きます。

ライセンスの3つの基本

1. 4種類のTableau製品

Tableauはデータを整形し、ビジュアライズ化し、ビューを共有するというコンセプトです。それに基づき、プロダクトは大きく3種類用意されています。

  • データ整形に特化 :「Tableau Prep」
  • ビジュアライズ化に特化 :「Tableau Desktop」
  • ビュー共有に特化 :「Tableau Server」「Tableau Cloud」

その他、モバイルデバイスからビューにアクセスできる「Tableau Mobile」、作成したビューをインターネットに公開し編集などもできる「Tableau Public」 、Tableau Desktop で作成したビューを閲覧できる「Tableau Reader」といったプロダクトもあります。

補足ですが、Tableau Server と Tableau Cloud は同じ役割を果たすプロダクトで、その違いは名前からも分かるように、Tableau をオンプレミス型システムで利用したい場合は Tableau Server を、クラウドを利用したいのであれば Tableau Cloud をご契約いただくことになります。

そのため、要件に応じてどちらか一方をお選びいただき、Tableau Dektop や Tableau Prep を同時にご契約いただくこととなっています。ライセンスを理解するために、Tableau には主に4製品あることを抑えておきましょう。

2. 3種類のライセンス

Tableauには複数種類の権限があり、「ライセンス」と呼ばれています。Creator、Explorer、Viewer の3種類が用意されており、契約形態は「期間ライセンス」「サブスクリプション ライセンス」と呼ばれているように、必要数分のライセンス(期間 1 年)の契約です。各ライセンスについては、2つの観点を理解する必要があります。

 ①ライセンスによって利用できる製品が異なる

先ほど記載した3製品と3つのライセンスの関係は、以下のようになっています。

ライセンス利用できる製品
CreatorTableau Server / Tableau Cloud、Tableau Prep、Tableau Desktop
ExplorerTableau Server / Tableau Cloud
ViewerTableau Server / Tableau Cloud

Creatorは全製品を利用できますが、それ以外のライセンスは Tableau Server / Tableau Cloud のみご利用いただけます。

 ②ライセンスによって利用可能な機能が異なる

 前述の通り、3つのライセンス全てで Tableau Server / Tableau Cloud がご利用いただけますが、各ライセンスでは利用できる機能が異なります。

ライセンス利用できる機能
Creatorビューの閲覧、既存のデータソースからのビュー作成、新規データソースからのビュー作成、ユーザー管理、Tableau Server/Cloud 全体の管理
Explorerビューの閲覧、既存のデータソースからのビュー作成、ユーザー管理、Tableau Server/Cloud 一部の管理
Viewerビューの閲覧

Tableau には非常に多くの機能があります。より詳しく利用機能の差異を知りたい場合は下記ドキュメントもご一読ください。

Creator、Explorer、Viewer のライセンス比較
Tableau Blueprint ヘルプ – Tableau の導入 Tableau のライセンスタイプ

なお、ここでご説明したライセンス形態は「ロールベースのライセンス」といい、役割(Creator、Explorer、Viewer)毎に数を決めてライセンスをご契約いただく形式を取っています。

一方、「コアベースのライセンス(コアライセンス)」と呼ばれる形式もあります。こちらは Tableau Server を実行できる ホスト の CPU 合計コア数を基準にご契約いただくもので、事実上無制限のユーザーを作成できるなどのメリットがありますが、ビューの作成において一部制約があります。

大量のアカウントを必要とするユーザーには需要の高い形態となっていますが、今回はこちらの形式の説明は省かせていただきます。

3. 2種類のプロダクトキー と Tableau Cloud

ここまでの内容で Tableau の 製品の種類 と 権限の種類 をご理解いただけたかと思います。実際に Tableau 製品をご利用いただく際は、プロダクトキーをご購入いただき、製品へ適用(アクティブ化)をする必要があります。

Tableau では、大きく分けて 2種類 のプロダクトキーが用意されています。Tableau Desktop と Tableau Prep 用のプロダクトキー、Tableau Server 用のプロダクトキー です。

プロダクトキーは大文字英数字 20 桁からなりますが、先頭の2文字(プロダクト キー プレフィックス)により適用できる製品が異なります。

  • TC:Tableau Desktop および Tableau Prep のアクティブ化に使用するプロダクト キー。

Creator ライセンス は 全Tableau 製品を利用できるところから、「Tableau Creator」の文字を取って「TC」というプレフィックスになっています。

  • TS:Tableau Server のアクティブ化に使用するプロダクトキー。

「Tableau Server」の文字を取って「TS」というプレフィックスになっています。また、稀に「TD」というプレフィックスをもつ プロダクトキー をお持ちのユーザーもいらっしゃいます。こちらは Tableau Desktop 専用のキーです。古い形式のプロダクト キーで、現在は販売・提供がされていません。

なお、Tableau Cloud はプロダクトキーが用意されていません。Salesforceから Tableau Cloud の環境が用意された旨のメールが届き、そちらに記載の URL リンクにアクセスすることで環境をアクティブ化します。

加えて、Tableau Desktop や Tableau Prep をアクティブ化する際は、Tableau Cloud に登録したアカウントに紐づけることで認証を行うため、キーは払い出されません。詳細は後述の こちら をご確認ください。

また、Tableau Server で、LBLM というライセンス認証方式をご利用の場合は、TS のキーのみの払い出しとなり、TC キーは払い出されませんので、ご注意ください。詳細は後述のこちらをご確認ください。

なぜTableauは顧客から愛されているのか?

様々な方法でTableauの活用推進を支え合っているコミュニティ「DataFam」について解説いたします。ぜひTableau Communityに参加して、熱量を体感してください。

ライセンスアクティブ化の方法

ここまでで、ご利用いただくライセンスの概要はご理解いただけたでしょうか。

Tableauは、ご利用環境や構成によってライセンスアクティブ化の方法が異なります。そのため、これ以降では初めて Tableau 製品を利用されるユーザーに向けて、ライセンス認証の方法を、製品ごとおよび環境状況ごとにご説明いたします。

なお、Tableau Desktop と Tableau Prep は同じライセンス認証の仕組みを利用しているため、同じ項目で記載いたします。

1. Tableau Server

①Tableau で作成したビューなどを閲覧するプラットフォーム(Tableau Server Web UI)

②Tableau のライセンス適用・更新や各種インフラ面の設定を行うプラットフォーム(TSM Web UI)

の2種類が存在し、ライセンスのアクティブ化や更新などは②で行います。そのため、下記ドキュメントに記載のいずれかの方法で、 TSM にブラウザからログインいただき、プロダクトキーのアクティブ化作業にお進みください。Tableau Server Web UIではライセンスに関する作業はできませんので、ご注意ください。

オンライン環境での認証方法

ご購入いただいた TS のプレフィックスを持つプロダクトキーを画面に入力し、Tableau Server をアクティブ化してください。

なお、稀に TC のプロダクトキーで作業を行おうとされようとするユーザーがいますが、TC キーでは Tableau Server はアクティブ化できません。理由についてはこちらをご一読ください。

オフライン環境での認証方法

ご購入いただいた プロダクトキーを Tableau カスタマー ポータルでご確認いただき、”Offline Activation Id (オフライン アクティベーション ID)” フィールドに記載されているプロダクト キーを画面に入力し、アクティブ化して下さい。

2. Tableau Cloud

Tableau Cloud は、プロダクトキーを画面に入力してアクティブ化するのではなく、ご契約いただいたメールアドレスに届く招待メールに記載のリンクにアクセスいただくことでご利用いただけるようになります。招待メールの指示に沿って、作業を実施ください。

3. Tableau Desktop/Tableau Prep

Tableau Desktop と Tableau Prep は最もライセンス認証方法の種類が多く、ご利用環境に適した手順で作業を行っていただく必要があります。

同時にご契約いただいている Tableau Server / Tableau Cloud のご利用方法によって手順が異なりますので、以降では各パターンに分けてご説明いたします。

なお、Tableau Desktop(Prep)のライセンス認証は トップ メニューより [ヘルプ] > [プロダクト キーの管理] を選択して表示される画面にて実施できます。

Tableau Server を LBLM でご利用の場合の認証方法

現在 利用が推奨されている認証方式に LBLM(ログインベースのライセンス認証)があります。これは Tableau Server に作成した Creator ライセンスのアカウントへ、Tableau Desktop(Prep)を紐づけてライセンス認証を行う方式です。

長く、Tableau Desktop(Prep)に直接プロダクトキーを入力する方式が主流でしたが、Server 側で Creatorライセンス を一括管理できるメリットがあります。

Tableau Server を LBLM で構成している場合は、Tableau Server にログインして、Tableau Desktop(Prep)をアクティブ化ください。この方法は、Tableau Desktop(Prep)でライセンス認証を行う画面で「ライセンス認証」をクリックし、「サーバーにサインインしてライセンス認証する」を選択することで実施できます。

Tableau Server をオンライン環境で利用 + プロダクトキーをお持ちの場合の認証方法

LBLM は構成しておらず、TCキーをお持ちの場合は、プロダクトキーを入力してアクティブ化を行って下さい。この方法は、Tableau Desktop(Prep)でライセンス認証を行う画面で「ライセンス認証」をクリックし、「プロダクト キーを使用したライセンス認証」を選択することで実施できます。

Tableau Server をオフライン環境で利用 + プロダクトキーをお持ちの場合の認証方法

LBLM は構成しておらず、オフライン環境で Tableau 製品をご利用の場合は、オフライン環境専用のプロダクトキー(TDキー もしくは TCキー)をSalesforceから払い出してもらい、ライセンス認証を実施して下さい。

この方法は、Tableau Desktop(Prep)でライセンス認証を行う画面で「ライセンス認証」をクリックし、「プロダクト キーを使用したライセンス認証」を選択することで、オフライン認証を促すメッセージが出ますので、以降はそちらに沿って作業をして下さい。 

Tableau Cloud をご利用の場合の認証方法

Tableau Server を LBLMでご利用の場合の認証方法に記載した LBLM(ログインベースのライセンス認証)は Tableau Cloud では必須の認証方式となっています。

Tableau Cloud をご契約の上で Tableau Desktop(Prep)をご利用の場合は、プロダクトキーではなく、Tableau Cloud にログインしてライセンスをアクティブ化ください。この方法は、Tableau Desktop(Prep)でライセンス認証を行う画面で「ライセンス認証」をクリックし、「サーバーへのサインインによってライセンス認証する」を選択することで実施できます。

ライセンス更新の方法

Tableau 製品は一年ごとにプロダクトキーの契約期限を迎えます。そのため継続した利用をご希望の場合は、ご契約の更新と共に、製品に適用しているプロダクトキーの更新作業が必要になります。

更新作業の流れは初回のライセンスアクティブ化作業と同様、既存の Tableau 製品のご利用環境、構成、キーの種類によってパターンが分かれますので、以降では各製品における手順をご説明いたします。

なお、Tableau Cloud にはライセンス更新という概念はないため、ユーザー様のお手元での作業はございません。

1. Tableau Server

ご利用環境の状況把握のため、以下2点をご確認下さい。

①ATR の使用有無

ATRとは、実行承認(authorization-to-run)の意味で、設定されたATR期間、製品をアクティブ化させられる機能です。

仮想環境で Tableau Server をご利用いただくと、稀にライセンスを解除せずに環境の初期化を行ってしまう事例があります。そのような時にも ATR 期間が過ぎればライセンスが自動で解除され、再度別の Tableau Server でライセンスを利用いただけるというのが ATR のメリットです。

Windows であればコマンドプロンプト、Linux であれば CLI を用いて、以下のコマンドを実行することで設定状況が確認できます。返却の結果が true の場合は「ATR を使用する」、false の場合は「ATR を使用しない」を示します。

> tsm configuration get -k serverauthorizationtorun.enabled

②USLキーの利用有無

USL とは、更新可能なサブスクリプション ライセンス(Updatable Subscription Licensing)の意味です。

今まで Tableau では契約更新毎に新しいプロダクトキーが発行され、かつ 複数の Tableau Server をご契約いただいているお客様は、環境ごとにキーが発行されるなど、結果的に多くのキーを管理いただく手間がありました。

USLキーは複数のプロダクトキーを束ね、同じキーを契約更新し続けることができる仕組みになっており、プロダクトキー管理の煩雑さを失くすことができます。

2022年末より順次導入が進んでいる、新しいプロダクトキーです。

キーの切り替えは意図せず行われている場合もございます。複数のライセンスキーをお持ちの場合は、USLキーに変更されていないかを今一度ご確認ください。ご契約のプロダクトキーが USL キーかどうかは、カスタマーポータル にて該当ライセンスを開いた後、「IS USL KEY」欄で確認できます。

true の場合は 該当キーが USL キーであることを、false の場合は USL キーでない事を示します。

以上 2点をご確認いただけましたら、下記ドキュメントに記載のいずれかの方法で TSM Web UIにブラウザからログインいただき、作業へお進みください。こちらに記載の通り、Tableau Server Web UIで作業は行えません。

USL キー のフラグが「true」になっている場合は、ライセンスに関する注意点の項に手順を記載しておりますので、そちらをご確認ください。

Tableau Server をオンライン環境 にて ATR 設定済み でご利用の場合

プロダクトキーは自動更新されますので、ユーザー様のお手元での作業は必要ありません。

Tableau Server をオンライン環境 にてATR なし(従来の認証方式)でご利用の場合

プロダクトキーを手動で更新をする必要があります。 TSM の Web UI へサインインいただき、構成 > ライセンス発行 をクリックして、[すべて更新] をクリックします。

なお、有効期限が切れる前にプロダクト キーを更新された場合、有効期限は変更されますが、プロダクト キーは新しいものに変更されません。この状態で更新は完了しており、期限が過ぎますと新しいキーに書き換わります。

Tableau Server をオフライン環境 でご利用の場合

ご購入いただいた プロダクトキーを Tableau カスタマー ポータルでご確認いただき”Offline Activation Id (オフライン アクティベーション ID)” フィールドに記載されているプロダクト キーをお手元にお控えください。画面に入力し、アクティブ化して下さい。

TSM の画面上で 構成 > ライセンス発行 > ライセンス認証 をクリックして、ライセンス認証を実行できないことを示すダイアログが表示された場合は、お控えいただいたキーにおいて、下記に掲載しております参考ドキュメントの手順を実施いただけますと、更新作業が行えます。

また、補足とはなりますが、オンライン/オフライン環境問わず、ライセンスを新しく追加したい場合は、同じ 構成 > ライセンス発行 の画面で、ライセンス認証 をクリックしていただきますと、新しいプロダクト キーを登録することができます。

2. Tableau Desktop/Tableau Prep

ライセンスの初回アクティブ化の時と比べて、Tableau Desktop と Tableau Prep のライセンス更新手順はシンプルですが、いくつかパターンはございます。

以下でそれぞれの手順をご説明いたします。

オンライン環境 + LBLM でご利用の場合

LBLM で Tableau Server を構成されている場合 や Tableau Cloud をご利用の場合が当てはまります。

Tableau Server をご利用の場合は、Tableau Server 側で更新作業を行っていただき、  Tableau Desktop(Prep) を起動いただけましたら、自動でライセンスが更新されます。Tableau Cloud はライセンス更新作業の概念がありませんので、Tableau Desktop(Prep) を起動いただくだけで更新されます。

どちらの場合も、連携が切れている場合は、再度ログインを求められる場合があります。

その際は、通常通り Tableau Server や Tableau Cloud へログインを行ってください。

オンライン環境 で LBLM をご利用でない(プロダクトキーで初回アクティブ化された) 場合

Tableau Desktop(Prep) を起動して、ヘルプ > プロダクトキーの管理 をクリックし、  表示された画面で「更新」をクリックしてください。

なお、Tableau バージョン 2021.1 以降、オンライン環境でご利用いただいている  Tableau Desktop/Tableau Prep はプロダクトキーが自動で更新されるようになりました。ただし、自動更新のタイミング(ライセンスの有効期限の 14 日前、2 日前、1 日前) で  Tableau を起動していない場合は、手動更新が必要になります。Tableau の利用頻度が低い場合や更新ができていない場合は、前述の手動更新の方法を実施ください。

また、ライセンスが更新されても、今までご利用いただいていたプロダクトキーが有効期間内である場合、「プロダクトキーの管理」画面で ライセンスの有効期限 は延長されますが、キー自体は変更されない場合があります。

有効期限が延長されていれば更新は成功していますので、製品のご利用には問題ございません。

オフライン環境 で ご利用の場合

オフライン環境専用のプロダクトキー(TDキー もしくは TCキー)にて、ライセンス更新作業を実施して下さい。

作業内容は  Tableau Server をオンライン環境で利用 + プロダクトキーをお持ちの場合の認証方法 と同一ですので、そちらを参照ください。

ライセンスに関する注意点

1. USLキーをご利用の環境におけるライセンス更新方法

USLキーは従来のキーとは性質が異なるため、ライセンス更新時にいくつか注意点があります。以降でパターンに分けて更新方法をご説明いたします。

こちらでUSLキーの利用有無についてご確認いただき、「ture」であれば、USLキーが利用されています。

非USL キーから USLキー へ変更された場合

オンライン環境、オフライン環境 や ATR の有無に関わらず、非USL キー から USLキーに変更された状態でライセンス更新作業を行うときは、各キーの性質の差異を考慮し、キーを明示的に切り替えていただく必要がございます。

具体的には、既存のキーを解除し、その後 USL キーの登録を行います。

作業の流れは下記のようになります。

  1. Tableau Server を tsm stop コマンドもしくは TSM Web UI 画面から停止
  2. 既存のプロダクトキーを解除
  3. オンライン環境の場合は、USL キー を利用して環境をアクティブ化
    オフライン環境の場合は、Tableau カスタマー ポータルの USLキー のページに記載されている ”Offline Activation Id (オフライン アクティベーション ID)” を利用して環境をアクティブ化
  4. Tableau Server を tsm start コマンドもしくは TSM Web UI 画面から起動

なお、以下の Tableau Server をご利用の場合、ユーザー様のお手元でライセンス解除ができません。

Salesforceに解除依頼を提出する必要がございますので、ご契約のテクニカルサポートまでご連絡下さい。

以前より USLキー をご利用の場合

キーの切り替えはなく、以前から USL キーをご利用のユーザー様が当てはまります。

いくつかパターンがありますので、ご利用環境に合わせた手順を実施ください。

  • Tableau Server をオンライン環境 にてATR なし(従来の認証方式)でご利用の場合

プロダクトキーを手動で更新をする必要があります。

こちらの手順をご確認ください。

  • Tableau Server をオフライン環境 でご利用の場合
  • Tableau Server をオンライン環境 にて ATR 設定済み でご利用の場合

ライセンスは自動更新されますので、ユーザー様のお手元での作業はございません。

オフライン環境専用のプロダクトキー(TDキー もしくは TCキー)に紐づく ”Offline Activation Id” にて、ライセンス更新作業を実施して下さい。

作業内容は  Tableau Server をオンライン環境で利用 + プロダクトキーをお持ちの場合の認証方法 と同一ですので、そちらを参照ください。

2. 各プロダクトキーのアクティブ化上限

Tableau 製品には各ライセンスにアクティブ化できる環境数の上限が設定されています。

Tableau Server の場合

Tableau Server は1プロダクトキーにつき 最大 3環境 (稼働環境 1台、非稼働環境 2台) をアクティベートできます。非稼働環境というのは、稼働環境(本番環境) に対する検証環境や開発環境のことを示します。そのため、Tableau Server の環境毎にライセンスをご購入いただく必要はございません。

また、エンド ユーザー ライセンス契約 (EULA) にて、同じライセンスでアクティブ化した各環境では、一意に識別される同一のユーザーが単一のアカウントを利用するように規定されております。そのため、同じライセンスでアクティブ化した環境であれば、同一ユーザーが複数の Tableau Server を利用することも可能です。

ただし、前述のとおり、”稼働環境(本番環境) 1台、非稼働環境(開発・検証環境) 2台” のため、全く異なる環境に対して同じライセンスを利用したり、異なるユーザーでアカウントを使いまわす行為はライセンス違反となりますので、ご注意ください。

Tableau Desktop の場合

 Tableau Desktopは1プロダクトキーにつき 一意に識別される同一のユーザーにおいて、2台までアクティベートできます。

異なるユーザー様で2台分を共有されるといった利用の仕方はライセンス違反となりますので、ご注意ください。

3. アクティブ化上限 に達した場合の対応

各プロダクトキーのアクティブ化上限 に記載の通り、プロダクトキーにはアクティブ化できる環境に上限があります。

利用しなくなったキーを別のユーザー様に付け替えたい場合などは、一度プロダクトキーの非アクティブ化を行っていただく必要がありますが、例えば以下のような場合は、ユーザー様のお手元では非アクティブ化ができません。

  • Tableau Server を仮想環境で利用しており、環境ごと削除した
  • Tableau Desktop を利用している端末を利用者の退職や端末返却に伴って初期化した

上限を超えてアクティブ化を行った場合、下記ナレッジベースのエラーが発生し、新しくアクティブ化することができなくなります。

Salesforceに解除依頼を提出することは可能ですが、プロダクトキーの管理はお客様にて行っていただくことが前提のため、繰り返し依頼を行いますと解除に応じられなくなる可能性もございます。

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