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パーソルキャリア×Salesforce 人材業界が生成AIで変わる時

パーソルキャリア×Salesforce 人材業界が生成AIで変わる時

「人材業界×生成AI×CRM」をテーマに行った、パーソルキャリア様との特別対談の内容をご紹介します。

2024年6月11-12日に開催した「Salesforce World Tour Tokyo 2024」ではAIとデータ活用をテーマに約150セッションを用意しましたが、その中で人材業界向けセッション「人材業界の今とこれから 生成AIとCRMでどう変わる?」を開催しました。

生成AIがどのように人材業界を変革するかをテーマに、人材業界が今起きていることの解説や、人材業界大手のパーソルキャリアとSalesforceとの対談を実施。

セッションの録画映像は、以下のリンクからご覧いただけますが、本記事ではセッションのハイライトをお伝えします。

パーソルキャリア登壇「人材業界の今とこれから:生成AIとCRMでどう変わる?」

期間限定見逃し配信|Salesforce World Tour 2024

特別対談

人材業界で今起きている3つの変化

対談の前に、Salesforceの執行役員を務める國本久成が人材業界の現状と、生成AIの影響を解説。米国の調査を引用しながら、以下のポイントを強調しました。

  1. 人材業界は今後も成長が見込まれる。
  2. 国内の人口動態の変化やデジタル技術の発展で、競争環境が大きく変化している
  3. 企業が労働力に求める需要が変化している

これらの現状を踏まえたうえで、注目すべきテーマとして「ChatGPT」に端を発するAI革命について解説しました。

「米国の調査によれば、すでに求職者の6人に1人が生成AIを使って就職活動をしており、それによって給与交渉の成功率は32%、面接まで進む可能性は19%上昇しています。

企業は社内での生成AI活用のみならず、求職者も生成AIを当たり前に利用しているという環境の中で、どのように自社サービスの価値を訴求していくか戦略を立てていかなければなりません。職者にとって生成AIは単なるツールではなく、新たなスキルを手に入れる手段となっています」(國本)

人材サービス業界における生成AIの課題
人材業界における潮流と生成AIの影響を説明するSalesforceの國本久成執行役員

人材サービス業界における生成AIの課題

生成AIは、採用業務の効率化に役立つ一方で、人間的判断力や顧客との関係構築が不十分になる可能性があるとも指摘されています。

生成AIの正確性はデータの量と質によって左右されるため、十分なデータがなければ、その力を十分に発揮できないことを認識する必要があります。以下の資料で、「ベネフィット」と「チャレンジ(今後の課題)」についてまとめていますので、ご覧ください。

人材サービス業にとっての利点と課題

生成AIを使ったデモンストレーションも実施

國本の講演後、セッションでは、Salesforceのソリューション統括本部 Senior, Account SEの濱本 寿より、生成AIが求職者営業をどのように変革するかについてデモンストレーションを実施。以下の機能を紹介しました。

  • 優先してフォローすべき求職者の特定
  • 求職者へのメール文面の生成
  • 営業担当者の業務状況に合わせた学習すべきコンテンツのサジェスト
  • オンライン面談の自動文字起こし。その要約から推薦状の生成
生成AIを使ったデモンストレーション-オンライン面談の文字起こしから推薦状を生成している様子
オンライン面談の文字起こしから推薦状を生成している様子

これらの機能によって、以下を実現することができます。

  • 営業個人の能力に依存せず、組織として顧客満足度の高いサービスを提供
  • 作業負荷が高かった業務を効率化し、顧客とのコミュニケーションへ注力
Salesforceの Senior, Account SE 濱本
デモンストレーションを行うSalesforceの Senior, Account SE 濱本
デモンストレーションを行うSalesforceの Senior, Account SE濱本

実際のデモンストレーションはこちらの録画映像からご覧いただけます。

パーソルキャリアの生成AI活用事例

その後、パーソルキャリアの喜多恭子取締役執行役員 doda事業本部長とSalesforceの國本による対談を実施。喜多取締役執行役員は、パーソルキャリアが手がける生成AIを活用した業務プロセス変革、パーソナライズドされた顧客体験価値の創造、非人力型の人材紹介モデルの検証内容を説明しました。

具体的な成果として、職務経歴書作成における書類通過率が3ポイント上昇したこと、キャリアアドバイザー経験3年目以下の人材の生産性が1.3ポイント上昇したことを語りました。

「転職希望者の仕事探しや意思決定の行動は変化しており、自身のキャリアに対する考え方も多様化しています。これまでの「人依存」のモデルから脱却し、この変化に組織として適応する必要があります」(喜多取締役執行役員)

パーソルキャリア 喜多取締役執行役員
自社での取組みについて説明するパーソルキャリア喜多取締役執行役員

生成AI定着のために

生成AIは有用なテクノロジーである一方、それを定着させるためには様々な工夫が必要です。Salesforce國本より喜多取締役執行役員へ、パーソルキャリア様における生成AI定着に向けた取組みについてお聞きすると、実際に行った施策として以下2点を挙げられました。

  • 社内で生成AI活用に関するアイデアソンを実施
  • 事業部門内で生成AI利用/非利用の2グループに分け、社員の生産性及び顧客満足度を数値化して検証

喜多取締役執行役員ご自身も他社様での先行事例から学び、社員が楽しみながら取り組める環境づくりを意識されたそうです。

データの必要性、信頼の重要性

また、データの量や質、信頼性の確保というテーマについて生成AIの活用は進めている中で、データの量と信頼性には課題が残るとしながら、Salesforceを導入することでより信頼できるデータ活用を進めていきたいと語りました。

「キャリアオーナーシップ溢れる社会の創造を志向する当社にとって、テクノロジーの活用は必須です。「はたらくと学び」「はたらくと副業」など、それぞれの選択を繋げることで、これまでご支援が難しかった方にも価値を提供していきたいと考えています」と語りました。

特別対談
特別対談を行うパーソルキャリア喜多取締役執行役員とSalesforce國本執行役員

本編の動画では、Salesforceによるデモンストレーションや、パーソルキャリア様における生成AI活用のご苦労や課題感についても、より詳細に触れています。

動画は以下のリンクよりご覧ください。

パーソルキャリア登壇「人材業界の今とこれから:生成AIとCRMでどう変わる?」

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パーソルキャリア×Salesforce 人材業界が生成AIで変わる時

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