汗ばむほどの好天に恵まれたゴールデンウィーク最終日、5月6日。セールスフォース・ドットコムの社員数十人が、東京・渋谷で行われた「TOKYO RAINBOW PRIDE」のパレードに参加してきました。「すべての愛に、平等を。」を掲げるこのイベントは、LGBTに関するイベントとしては日本最大級のもの。5月5日-6日の来場者数はのべ約14万人、過去最多を記録したそうです。
でも、なぜSalesforceがこのイベントに…?今日は、その理由をお話ししようと思います。
説明してくれるのは、米国セールスフォース・ドットコムで「イクオリティ(平等)・プログラム・マネージャー」を務める、ジーノ・フィロン・ラモスです。
Outforce (アウトフォース)ってなに?
ジーノ:私は7年前、米国セールスフォース・ドットコムで『Outforce (アウトフォース)』という社員のコミュニティグループを立ち上げました。これは、LGBTQ社員と賛同する「Ally」(支援者たち)の社員たちによるコミュニティグループで、性的指向や性自認に対して平等な社会づくりに力を注いでいます。『平等』は当社が特に大切にしているコアバリュー の一つ。私は米国本社で、平等にまつわるさまざまな取り組みを統括するチーフ・イクオリティ・オフィサーの下で働いていて、各地のオフィスと協力しながら、特にOutforceの活動を世界で広める活動をしています。
――今日はこのイベントのために、米国から?
ジーノ:そうです。初めは米国本社だけだったOutforceの取り組みも、今では東京を含む世界26カ所のオフィスにまで広がりました。今日、こうしてTOKYO RAINBOW PRIDEの成長ぶりや参加する社員のモチベーションの高さを目の当たりにして、来年はSalesforceとしてもっと踏み込んだかたちで参加しなければ、と考えています。
その人の、本当の可能性を
――性的指向や性自認の平等について Salesforceが声を大にする理由は?
ジーノ:従業員のみんなが自分自身に最大限の価値を見い出せるような環境をつくりたい、というのがその理由です。例えどんなに優秀な人であっても、自分の価値観を隠さなければならない状況のなかで、その人は仕事で最大限の実力を発揮できるでしょうか。本当にオープンな議論ができるでしょうか。人が本来持っている可能性とは、平等な環境でこそ見つかるもの。Salesforceはそう考えています。
企業自身のため、ブランディングのため。そう言ってしまうこともできるのかもしれませんが、ジーノの言葉からは確かな想いが感じられます。平等が人々の可能性を開花させ、より良い社会につながる。その想いは、TOKYO RAINBOW PRIDEに集まった日本の社員、そしてAlly(支援者たち)もしっかりと共有しています。
人材は、平等な企業に集まる
ジーノの目に、日本におけるLGBTを取り巻く状況はどのように映っているのでしょうか?
ジーノ:日本では、ダイバーシティへの理解は進んできています。TOKYO RAINBOW PRIDEの盛り上がりを見ればわかるとおり、性的指向や性自認の平等についても、一部では積極的に受け入れようとする流れができつつあります。Salesforceとしては、この流れを企業の視点からもっと推し進めたい。これからの時代、多様性を認め、平等を目指す企業にこそ、優秀な人材は集まるのです。
最後になりましたが、私たちのTOKYO RAINBOW PRIDE パレード参加を快くサポートいただきました、アクサ生命保険株式会社様、ならびに参加者・サポーターのみなさまに厚く御礼を申し上げます。
セールスフォース・ドットコムの平等への取り組みについては、こちらから。Outforceの活動については、こちらから詳しくご覧いただけます。
職場における多様性と受容の価値、そして平等を推進するためにできることについて学ぶには Trailhead の「職場における平等の推進」をご確認ください。