勉強はただの座学にならない
よう、実際に手を動かして
学んでいくことが大切です
クラウドインテグレーション事業部
シニアシステムエンジニア
大津留 亮
認定 Heroku Architecture デザイナー
認定 Einstein Analytics and Discoveryコンサルタント
認定アドミニストレーター
認定 Community Cloudコンサルタント
認定 B2C Commerce デベロッパー
認定 Service Cloudコンサルタント
認定 Platformアプリケーションビルダー
認定 Integration Architectureデザイナー
認定 Sharing and Visibilityデザイナー
今どのようなお仕事をされていらっしゃいますか?
なぜ資格を取得しようと思いましたか?
私が資格を取得する目的としていることは大きく2つあります。1つ目は、せっかく新しいことを学んで知識を習得したので、その習得した事実を形として残すということです。もちろん資格を取得しなくても、頭の中に知識は残っているので、わざわざ形にする必要はないといえばそうなのですが、対外的なアピールにもなりますし、ないよりはあったほうがいいかなと思っています。
2つ目は、そのサービスについての網羅的な知識を身につけるためです。お客様のご要望の実現可否を判断するためには、そのサービスでできること・できないことを理解しておく必要があります。資格取得の勉強はそのサービスの機能を一通り知ることができるため非常に役立ちます。なによりも試験の解答となる例はベストプラクティスのはずです。自分が考えた構成や設定と照らし合わせ、新しい知識を身につけたり、既知のことに関してはより深く理解することができると思います。
資格取得にかかる時間はどれくらいでしたか?
HerokuもEinstein Analyticsも案件でしっかり触れていたので、試験勉強という形ではそれほど時間を多く使ってはいないです。1日30分から1時間程度の勉強をそれぞれ1ヶ月程度行ったので、合計で約10-20時間でした。ただHeroku Architecture デザイナー試験は一度落ちてしまい、更に1ヶ月程度勉強をやり直したので、合計20-30時間ほど勉強しました。
案件ではそのサービスを利用するために必要な機能と、お客様の要望を実現するために必要な機能を主に学びました。実際に手を動かしながら学ぶことができるので、非常に効率よく深く理解することができました。案件以外の勉強では、案件では使わなかった機能や構成をTrailhead等を活用して、なるべく手を動かしながら理解するようにしていました。
どのように資格の勉強時間を確保しましたか?
資格の勉強方法を教えてください
Salesforce 認定資格の勉強を開始する際に、最初に見るところはTrailmixです。試験概要へのリンクや試験範囲のTrailheadモジュールがひとまとめになっているので、迷うことなく勉強を開始することができます。まずはそれでTrailheadをコツコツ進めました。Einstein Analytics and Discovery コンサルタント試験の方はAnalytics関連のTrailheadが充実していたので、それだけで大体の試験範囲は網羅できます。それに加えてドキュメントを読んで機能やガバナ制限等を一通り覚えていきました。
Heroku Architecture デザイナー試験は、Trailheadがあまりなかったので、Heroku Dev Centerのドキュメントを読んで、無料プランでできることは実際に使ってみて体で覚えるようにしました。有料プランでのみしかできないことはドキュメントをひたすら読み漁りました。
社内に資格取得を応援してくれるプログラムはありましたか?
社内の制度には、認定資格を取得した際に貰える報奨金があります。それとは別に、資格取得に関するキャンペーンというものを定期的に行っています。キャンペーン中は合否に関わらず受験料が補助されたり、合格時にはプレゼントが貰えたりします。キャンペーン対象の資格は毎回異なるのですが、今回はHeroku Architecture デザイナー資格がキャンペーンの対象だったため、私もバウチャーチケットを貰って受験させてもらいました。
他にも社内での勉強会も活発に行われていて、日々ITスキルを磨こうとみんなで切磋琢磨しています。HerokuやEinstein Analyticsに関する勉強会も何度か行われました。ちなみに私もHeroku Architecture デザイナー試験の勉強方法やアドバイスを社内の勉強会で発表させてもらいました。
認定Heroku Architecture デザイナー と認定Einstein Analytics and Discoveryコンサルタントの問題の特徴を教えてください
Heroku Architecture デザイナー試験では、Heroku単体の機能についてあれこれ聞かれるというよりも、Salesforceや他クラウドサービスとのサービス連携に関する問題が多く出題されていた印象です。そのため、アーキテクチャの視点から取り組むと良いかと思います。問題文だけだと少し分かりにくいと思った問題でも、紙に問題の構成図書いてみるとすぐ答えが分かったという問題もあったので、まずは図を書いてみることをおすすめします。
Einstein Analytics and Discovery コンサルタント試験では、Analyticsでは何ができるのか、それはどの画面のどの項目で設定すればできるのかを一通り確認するなどをして、とにかく機能を網羅的に理解することが効果的かと思います。ガバナ制限を覚えるのは大変ですが、実務でも役に立つので頑張って覚えました。Discoveryは基本的に英語なので、英語が分かると簡単だと思います。私は苦労しました。
認定Heroku Architectureデザイナー試験は一度不合格とのことでしたが、その後どのように勉強方法を変えましたか?
Heroku Architecture デザイナー試験を初めて受験した際は、正直言って山が外れたというか、実務であまり触れていなかった分野から多く出題されたので、問題を解きながら「ああこれは落ちたな」と思いました。案件ではHeroku Connectを使っていたので、Heroku Connectに関する問題は難なく解けたのですが、Salesforce Connectは使ってなかったのであまり解けませんでした。そのため、とにかく問題をよく見て、自分はどの分野の理解が足りなかったのかを時間制限いっぱい使って確認しました。
再受験に向けては、これまで勉強したことは忘れないよう復習しつつ、できなかった分野を追加で重点的に学習しました。勉強方法に関しても、試験ではHeroku Dev Centerのドキュメントに記述があったことが多く出題されていた印象を受けたので、Heroku Dev Centerを集中的に勉強するようにしました。再度受験して合格した際にはかなり高い点数が取れたので、中途半端な点数で合格するよりも、かえって落ちて勉強し直せて良かったかなと思いました。
資格を取得して良かったことはなんですか?
もともとの目的と同じですが、HerokuやEinstein Analyticsの知識を習得できたことが一番良かったことです。
案件でHerokuやEinstein Analyticsを導入することになったときに、HerokuやEinstein Analyticsでは何ができるのか、何ができないのかを素早く判断することができるようになりました。実務経験だけだと、どうしても使ってない機能や知識が乏しい機能が出てくるので、知識の補強や見落としの防止にとても役立っています。また、Web上に企業別のSalesforce資格保有者人数が公開されているので、自分が資格を取得することで会社の保有者数が増えたり、順位が上がったりするのを見るとモチベーションが上がります。
今から認定Heroku Architecture デザイナーと認定Einstein Analytics and Discoveryコンサルタントを受験する人にアドバイスをお願いします
認定資格について
セールスフォース・ドットコムの認定資格は、Salesforce製品を使用する各担当者の役割に必要なスキルを保持していることを証明するグローバル共通資格です。
資格保持者は、各分野に於いて即戦力であることを証明できます。