人数を増やすのではなく、
〇〇を増やすことで企業は進化する
働き方改革、労働人口の減少、人材の流動化など、企業を取り巻く環境はここ数年で激変しています。企業としては、もちろん売り上げを増やし続ける、収益を拡大し続けるという取り組みにブレーキを掛けることはできませんが、その反面、従業員の仕事量も増大し続け、いわゆる「仕事が回らない」状態が恒常化してしまっているのではないでしょうか。
多くの企業は、この「仕事が回らない」状態を脱するために、人材の採用や育成に力を入れています。しかし、企業がこの先も更なる進化を遂げていくためには、人数を増やすことや、個人の力を強化することだけでは立ち行かなくなるでしょう。
そこで検討したいのが、従業員個人や部門が本業に専念できる「生産的な時間」を増やすという概念です。発達したテクノロジーは、業務における「時間」を増やしてくれるAIやビッグデータをはじめとした昨今のテクノロジーは、人々の生活をより豊かで便利なものにしてくれることは間違いありません。そして、その流れは日常生活だけではなくビジネスの現場においても同様です。
ビジネスの現場においての“より豊かで便利な状態”とはどのようなことでしょうか?
例えば、
・人の手で行っていた作業をITやテクノロジーが代わりに遂行してくれる状態
・さまざまなデータが可視化され、素早い仮説立案や意思決定ができる状態
・ベテランやエースの知識やノウハウが共有されてすぐに実行できる状態
・ITやツールが、次にやるべきことを教えてくれて作業が滞らない状態
といったところでしょうか。
経営者だけではなく、従業員だれもが理想とする働き方のように思われますが、これらの状態はテクノロジーを活用することですでに実現可能となっている、いわばアタリマエの状態といっても過言ではありません。このアタリマエの状態になることこそが、「生産的な時間」を増やすということにほかならないのです。
テクノロジーを活用することでどんな効果があるのか?
時間は誰にでも平等に一日24時間しか与えられていませんが、その24時間の中でどれくらいの割合を「生産的な時間」に充てられるかが重要です。
「生産的な時間」を増やすためには、個人が努力して仕事のスピードを上げることはもちろん大事ですが、それだけでは効果は限定的です。
一方で、テクノロジーの力は強力ではありますが、それだけに頼っていてはできることが限定的になってしまうかもしれません。
そこで、こちらのE-bookでは、ITと人 が融合することで大きな効果を発揮する11のシーンをご紹介します。具体的なITと人の役割分担や、テクノロジーを駆使することで人はどれだけのメリットを享受できるのかなど、具体的な事例と共にご紹介します。
テクノロジーを使うのはあくまで人です。そしてテクノロジーは人を力強くサポートしてくれます。人とテクノロジーの融合で企業は更なる進化を遂げることができるかもしれません。
【 テクノロジーで変わる日常業務と働き方11選 】
1. はじめに
2. チャットボットがカスタマーサービスを進化させる
3. EC事業はITを活用できるデータサイエンティストが要となる
4. マーケティングオートメーションで営業をスマートに
5. 顧客の動向を把握し、効果的な広告を出す
6. 話題のAIで社内業務をより生産的に
7. クラウドが叶える、時間・場所・人に縛られない品質管理
8. 資料の整理や共有で、もう時間はとらない
9. 一目瞭然の進捗会議で会議を減らす
10. Z世代がいよいよ社会進出!現代の企業がとるべき育成システムとは?
11. あなたのスマホは、本当にスマートか?
12. 働きがい日本一のIT企業が行う2つの工夫
13. おわりに