顧客管理ソフトおすすめ10選!機能や導入手順、選び方を解説

 
最終更新日:2025.2.14

顧客管理ソフトには、営業業務を大きく効率化するさまざまな機能が装備されています。うまく使えば単に「売り上げを上げる」というだけでなく、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)拡大や、休眠顧客の掘り起こしといった営業課題の解決が可能です。

本記事では、おすすめの顧客管理ソフト10選や機能、無料と有料の違いなどを解説します。導入までの手順も解説するので、ソフトの導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

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おすすめの顧客管理ソフト10選

 
ここからは、おすすめの顧客管理ソフトをご紹介します。
ツール名 特徴
Sales Cloud 営業活動の自動化・分析にAIを活用
Mazrica Sales マーケティングとセールス、分析に特化したシンプルな構造
Zoho CRM 自由にレポートやダッシュボードを作成
GENIEE SFA/CRM 各企業の状況にあわせた手厚いサポートを提供
ネクストSFA リードの獲得から育成、商談管理、顧客管理までをひとつのツールで完結
楽楽販売 マウスひとつで自社の業務フローにあわせた販売管理システムを作成
カスタマーリングス 顧客分析や商品分析、LTV分析まで、集約したデータをさまざまな形で分析
HubSpot CRM 基本的な機能を無料で利用可能
Zendesk 4,400万社以上の企業データから業界、役職、地域などでリード候補をフィルタリングし、効率的なアクセスが可能
FlexCRM 1ユーザー単位で契約でき、最低契約数の縛りなし
それぞれの特徴を詳しく解説しているので、ソフトの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

Sales Cloud

Sales Cloud』は、SalesforceのAI搭載型CRMです。顧客情報や商談の進捗状況、営業活動の履歴を一元管理し、営業担当者の営業活動をサポートする役割をもっています。Sales Cloudのおもな機能は次の5つです。

  1. 顧客管理:顧客の基本情報に加え、名刺情報や商談の進捗状況など、顧客に関するあらゆる情報を管理
  2. 商談管理:抱えるすべての商談情報を一覧で把握
  3. 活動管理:日々の活動やToDoを管理し営業担当者の動きを可視化
  4. ダッシュボード:顧客・商談・活動管理のデータを、グラフや表などでダッシュボードに表示
  5. 営業向けAI:営業活動の自動化や分析に役立つAIが搭載

CRMとしての基本機能が充実している点はもちろん、営業活動の自動化・分析にAIを役立てられるのがSales Cloudの強みです。30日間の無料トライアルも実施しているため、ツールの使い心地もじっくり体験できます。Sales Cloudで何ができるのかを詳しく知りたい方は、以下の無料デモ動画をご覧ください。

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AI機能の活用で顧客管理に割いていた時間を削減

Sales Cloudの活用と同時におすすめしたいのが、『Einstein High Velocity Sales Cloud』です。『Einstein High Velocity Sales Cloud』とは、営業担当者のデジタル化をサポートするAIテクノロジーです。Sales Cloudと最新AIの組み合わせにより、営業担当者は効率よくスピーディーに営業活動を行えるようになります。

たとえば搭載機能のひとつである「Einstein Lead Scoring」を使えば、見込み客が住んでいる場所や購入履歴、役職といった情報を自動的に拾い出すことが可能です。それだけでなく、購入の可能性が高いリード情報を営業担当者の画面に表示できるため、販売サイクルが加速するのも特徴です。

Mazrica Sales

『Mazrica Sales』は、現場ファーストを掲げたSFA/CRMです。誰でも使えて誰でも成果を出せることを目的に作られたツールで、マーケティングとセールス、分析に特化したシンプルな構造をしています。

サポート機能が充実している点も特徴です。チャットサポートが導入されており、不明点が生じた際には手軽かつ迅速に問い合わせられます。またモバイルアプリも利用できるため、外出先からでもスマホで簡単に情報の確認・更新ができます。

Zoho CRM

『Zoho CRM』は、低コストから導入できるSFA/CRMです。1ユーザー(月額)1,680円~利用可能なため、導入・運用コストを抑えたい企業に最適なツールでしょう。使いたい機能や規模にあわせて4つのプランから選択できます。

また分析ツールが充実しているのもZoho CRMの特徴です。個別目標の達成状況や経路別リード獲得件数、エリア別の売り上げ割合など、自由にレポートやダッシュボードを作成できます。

GENIEE SFA/CRM

『GENIEE SFA/CRM』は、低価格かつ多機能が魅力のSFA/CRMです。顧客管理や商談管理をはじめとした基本的な機能を備えつつも、他の大手ツールと比べて導入コストを抑えられる点が特徴です。

また各企業の状況にあわせた、手厚いサポートが提供されています。スムーズな導入から運用まで、定着させるためのサポート体制が整っており、99%の定着率を実現させています。導入後も定期的にミーティングが行われるなど、継続的なフォローアップが特徴です。

ネクストSFA

『ネクストSFA』は、CRMだけでなくMA、SFAとしての機能も搭載された多機能ツールです。3つの機能が利用できるため、リードの獲得から育成、商談管理、顧客管理までをひとつのツールで行えます。

最大の特徴は、回数無制限のサポートです。1名以上の専任担当者がつき、導入時の設定サポートや定着を促す説明会、定着後のフォローまでを制限なしに受けられます。

UI・UXにもこだわっており、はじめての方でも安心して使える工夫が取り入れられているのも特徴です。

楽楽販売

『楽楽販売』は、株式会社ラクスが提供するクラウド型の販売管理システムです。マウスひとつで自社の業務フローにあわせた販売管理システムを作成できるのが特徴で、営業の進捗管理や受注・発注管理、売り上げ管理などを行えます。

問い合わせ情報から顧客のデータを自動で取り込み、案件状況や受注状況と紐づけることで案件・受注管理を効率化できます。また受注傾向の分析や請求書の自動発行も可能です。

カスタマーリングス

『カスタマーリングス』とは、あらゆる顧客データを統合・分析・活用する、顧客実感型のマーケティングプラットフォームです。定量データと定性データで顧客の行動や感情を見える化し、顧客体験(CX)を高めるための支援を行います。

カスタマーリングスでは、分析、セグメント、アクション、効果検証、顧客実感を繰り返し、顧客を深く理解します。とくに分析機能の評価が高く、顧客分析や商品分析、LTV分析まで、集約したデータをさまざまな形で分析できる点が特徴です。

HubSpot CRM

『HubSpot CRM』は、アメリカに本社を構えるHubSpotのCRMです。基本的な機能は無料で利用でき、顧客管理や取引管理、タスク管理、メールテンプレートの作成、ダッシュボード・レポート作成が行えます。

最大1,000件のコンタクトが登録可能で、顧客データ数の上限や利用制限はありません。GmailやOutlookを連携すれば、見込み客がメールを開封した際に通知を受け取ることも可能です。有料プランも提供されているので、さらなる機能を活用したい方は有料プランの利用を考えるとよいでしょう。

Zendesk

『Zendesk』は、「生産性の最大化」「パイプラインの可視化」「収益の拡大」実現を目指したCRMです。Zendeskの営業支援ツールを活用すると、タスク管理も簡単に行えます。タスクに関連するリードや連絡先、取引が1ページにまとめられるため、日々のタスク実行速度が上がります。

リードリストの作成で、顧客への働きかけの自動化も可能です。4,400万社以上の企業データから業界、役職、地域などでリード候補をフィルタリングし、効率的なアクセスを可能にします。パイプライン分析や売り上げ予測機能もあるため、営業活動に欠かせない高度な分析もできるでしょう。

FlexCRM

『FlexCRM』は、業務改善に役立つ機能がひとつになったクラウドサービスです。訪問履歴や購入履歴といった顧客管理はもちろん、営業を支援するSFAの役割も果たします。またお客様からの問い合わせに対応できるお客様サポート機能も搭載されています。

1ユーザー単位で契約でき、最低契約数の縛りもありません。また90日間の無料トライアルも実施されているので、機能や操作感をじっくりと体験できる点が魅力です。

顧客管理ソフトとは

 
顧客管理ソフトとは、顧客の情報を管理し、顧客との良好な関係を築くためのソフトのことです。顧客管理ソフトでは、取引している顧客の個人情報やこれまでの商品購入回数、購入内容など、顧客に関するさまざまな情報を一括管理します。顧客満足度を高め、売り上げの増加につなげていく役割をもっており、営業活動を効果的に進めるためにはこの顧客管理ソフトが欠かせません。

顧客管理ソフトのタイプ

 

顧客管理ソフトには、以下3つのタイプがあります。

  • SFA統合型
  • 中小企業向け
  • 大企業向け

それぞれの特徴を見ていきましょう。

SFA統合型

顧客管理ソフトには、SFA統合型のものがあります。SFAとは「営業支援システム」のことで、商談の進捗状況や契約額の目安、成約確度など、商談に関するデータを管理できるソフトです。

SFAが統合された顧客管理ソフトは、商談の流れや内容をもとに顧客のことを理解でき、契約後の提案も適切に行えるのが特徴です。

中小企業向け

中小企業の成長にあわせて、低予算から導入できる顧客管理ソフトもあります。コストを抑えながら導入できるほか、機能もシンプルで使いやすい点が魅力です。

顧客管理やメール配信・外部サービスとの連携など、基本的な機能がそろっているケースが多いため、はじめての導入でもスムーズな顧客管理につながります。事業の拡大を見据えている企業は、プランをアップグレードできるソフトを選ぶとよいでしょう。

大企業向け

大企業向けの顧客管理ソフトは、大量の顧客データを扱えるよう設計されています。機能のカスタマイズ性も高く、独自の事業にあわせて自由に機能を調整できる点が特徴です。また海外とのやり取りも可能な、多言語対応機能が搭載されたソフトもあります。

大量のデータを扱う大企業は顧客管理に負担をかけないよう、データにもとづいて予測や生成ができるAI機能が搭載されているソフトを選ぶのがおすすめです。

顧客管理ソフトの導入が必要な5つの理由

 

顧客管理の考え方そのものは、とくに目新しいものではありません。しかし、近年になって顧客管理の必要性が認識され、専用ツールの登場とともに広く知られるようになりました。

次の5つの理由から、顧客管理ソフトの導入が必要だと言われています。

  1. 顧客の購入プロセスが変化したから
  2. 既存顧客へのフォローが重要となるから
  3. 多様化した顧客ニーズへの対応が必要だから
  4. 休眠顧客や失注案件の掘り起こしが必要だから
  5. データ検証をして営業戦略に反映できるから

詳しく解説します。

理由1|顧客の購入プロセスが変化したから

顧客管理が今まで以上に重要性を増し、必要とされている背景には、情報インフラの充実と普及があります。

なんらかのプロダクトを導入しようとするとき、これまではベンダーやメーカーが多くの情報をもち、それを顧客に提供するという動きが一般的でした。しかし、現在は顧客がみずから情報を集め、検討したうえで見積もりをとるという形に変化してきています。

つまり、メーカーやベンダーに声をかける段階で、すでに検討段階の半ば以上を過ぎているというわけです。こうした状況下で既存顧客をつなぎとめ、さらに新規顧客を獲得していくためには、顧客の詳しい情報を管理・分析し、ニーズを明確化して積極的に対応していくことが有効です。そのために、顧客管理が必要となります。

理由2|既存顧客へのフォローが重要となるから

新規顧客の獲得には、既存顧客を維持する数倍ものコストがかかると言われています。そのため新規顧客の獲得よりも、既存顧客へのクロスセル、アップセルのほうが、業務効率が高いです。

しかし、闇雲に営業をかけるだけでは効率的ではありません。それよりも、先方の状況や事情を踏まえ、タイミングよく提案することで、成約率を高められるはずです。

そこで必要なのが、既存顧客へのフォローであり、その記録と得られた情報を蓄積し分析すること、つまり顧客管理が重要です。既存顧客と良好なコミュニケーションを維持し、クロスセルやアップセルをかけつつ優良顧客に育てていくという一連の流れの中で、顧客管理は非常に重要な位置を占めています。

顧客満足度やアップセル・クロスセルに関する詳しい説明は、以下の記事を参考にしてみてください。

理由3|多様化した顧客ニーズへの対応が必要だから

多くの市場が成熟のレベルを高めていき、どの業界にもさまざまな製品があふれている現在、多様なニーズの最大公約数的な製品では、顧客は満足しなくなっています。そのため、顧客をより深く理解し、それぞれの要求にできるだけ細かく応えていくことが、顧客獲得・維持のために非常に重要です。そこで不可欠となるのが、顧客情報の管理と分析です。

専用の顧客管理ソフトを使い、基本情報から顧客独自の事情、過去の購買履歴などを分析することで、ニーズによりフィットした提案を行えます。また時には、顧客自身でさえ気づいていない課題を見つけ出し、自社製品によって改善・解決することも可能です。それが顧客の満足度を高め、自社への信頼へと結びつきます。

理由4|休眠顧客や失注案件の掘り起こしが必要だから

顧客管理をExcelで行っている企業は今も多いと思われますが、Excelは時系列での管理や複雑な条件設定によるデータの抽出・分析がなかなか難しいでしょう。

しかし、顧客管理ソフトは、そうした作業を得意としています。たとえば、「最終購入から1年以上経過しており、その間にコミュニケーションがない」という休眠顧客や、「商談の途中でコミュニケーションが止まり、その後半年間アクションがない」という失注案件などを、簡単に抽出できます。

これらの情報を分析し対応策を練れば、休眠顧客や失注案件を掘り起こすことができ、さらには休眠させない工夫や失注を防ぐ手立てを講じることにもつながるでしょう。休眠顧客の意味や掘り起こし方法は以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

理由5|データ検証をして営業戦略に反映できるから

蓄積された情報をいろいろな条件で抽出し、分析していくと、自社の営業スタイルの強みや弱みが明らかになり、改善策へと発展させられます。また、顧客の傾向を探れば、今後どのような層をターゲットにすべきか、進行中の商談をどのように処理していくかという営業戦略につなげることも可能です。

さらに、顧客をいくつかのグループに分類し、それぞれに合った製品やサービスを用意すれば、顧客満足度をさらに高められるでしょう。以下の記事では、顧客分析に活用できるフレームワークを紹介しています。顧客の分析をする際にぜひお役立てください。

顧客管理ソフトの主な機能

 

幅広い可能性を秘めた顧客管理ソフトに共通する基本機能は、次の4つです。

  • 顧客情報管理
  • 営業支援
  • マーケティング支援
  • 顧客サポート

それぞれの機能について説明します。

顧客情報管理

顧客情報管理は、顧客管理ソフトの基本中の基本となる、顧客リストに相当する機能です。顧客名や所在地、連絡先といった基本的な情報に加え、製品の購入履歴から自社とのコミュニケーション履歴などをカバーします。

営業支援

営業支援とは、営業担当者の日々の活動をサポートする、さまざまな機能です。訪問やメール配信など顧客へのアプローチの記録のほか、商談管理機能や商品カタログ、在庫の管理機能や見積書・日報などの書類作成機能などが装備されています。営業担当者がより効率的に行動できるようサポートする機能で、SFA(営業支援システム)とも重複する部分です。

近年、顧客管理のデジタル化やマーケティング活動の自動化と言われる「営業DX」が注目されています。営業現場におけるDXについては、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

マーケティング支援

マーケティング支援は、MA(マーケティングオートメーション)が得意とする、マーケティング施策を支援する機能です。MAツールほどの機能はありませんが、顧客を対象としたキャンペーンや一括メール配信の管理機能などがあります。

また、データを共用してMAツールとの連携を高めた製品では、顧客管理ソフトとMAツールそれぞれが得意分野で威力を発揮するよう設計されています。

顧客サポート

顧客サポートはカスタマーサポートの領域です。コールセンターで使われる顧客対応ソフトと連携し、通話を録音するといった機能をもつものがあります。

顧客からの問い合わせや要請、クレームなどは、電話だけでなくメールやSNSなど、さまざまなチャネルを経由して届きます。それをひとつにまとめるのは手間のかかる作業ですが、「マルチチャネル機能」を備えたソフトでは、各チャネルからの情報を一元で管理することが可能です。

顧客管理ソフトを導入するまでの手順5つ

 

続いては、顧客管理ソフトを導入する手順を解説します。

  1. チームを編成して現状を把握する
  2. ソフト導入の目的と戦略を明確化する
  3. 自社の目的に合うソフトを洗い出す
  4. トライアルを試す
  5. 社内体制を整備する

上記5つの手順で顧客管理ソフトを導入することで、はじめての方でも効果的にソフトを活用できます。詳しく見ていきましょう。

1:チームを編成して現状を把握する

顧客管理ソフトを導入して定着させるには、社内全体で活用することが重要です。各部門で専任の担当者を決めて、チーム間で連携を図る体制を整えましょう。

現時点における各部門の業務フローを把握し、顧客管理や顧客情報の取り扱いなどで発生している課題をリストアップします。スムーズな導入に向けて優先すべき課題を決めることがポイントです。

すでに使用しているソフトがある場合は、ソフトを使っているうえでの課題も出し、解決方法を考えましょう。

2:ソフト導入の目的と戦略を明確化する

 

現状を把握できたら、担当者を中心に「何のために顧客管理ソフトを導入するのか」をすりあわせましょう。顧客管理ソフトを導入して、どのような課題を解決し、どのような成果を実現したいのか、可能な限り具体的に挙げます。たとえば「休眠顧客が多い」という課題を解決して「顧客のLTV向上を図る」という目的を達成したいなどです。

課題と目的が明確になっていれば、ソフトの選択から分析の手法、その結果を受けての戦略までが首尾一貫します。PDCAなどのフレームワークを活用し、効率よく課題の発見と改善策の立案をすることで、目的や戦略を明確にできるでしょう。

PDCAサイクルに関する詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

3:自社の目的に合うソフトを洗い出す

顧客管理ソフトを選定する際は、自社の目的に合う機能が備わっているかを確認します。「オンプレミス型(自社サーバーで運用するタイプ)」や「クラウド型(ネット上で操作ができるタイプ)」など、ソフトのタイプも考慮しましょう。

手軽に導入できるのはクラウド型ですが、利用者数に応じて月額料金が変動することもあるため、規模が大きい企業や業務内容が多い企業はオンプレミス型が向いています。複数のソフトを比較してメリット・デメリットを挙げ、自社に合うソフトを厳選していきましょう。

4:トライアルを試す

顧客管理ソフトを導入する際は、トライアルで操作感を試すことが重要です。クラウド型の場合はトライアルが用意されていることが多いので、使い心地を実際に試してみましょう。料金面も選定のうえで重要なポイントですが、長期的に活用できるかどうかも大切です。

「画面が見にくい」「使いにくい」「入力が複雑」という場合は、他のツールも検討しましょう。将来的にSFAやMAツールと連携することを想定して、他ツールとの互換性も確認しておくとよいでしょう。

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5:社内体制を整備する

顧客管理ソフトの導入が決定したら、活用にあたって社内体制を整えましょう。導入後に社員がスムーズに使いこなせるように、研修を行うのがおすすめです。

専任の担当者や部門の上司は、ソフトの使用に関する社員からの質問に答えられるよう、準備をすることも重要です。率先してツールの使用方法や活用方法を学び、社内全体に浸透するよう働きかけましょう。

また、マニュアルの整備も欠かせません。誰でも同じように使いこなせるように、運用ルールや操作方法、よくある質問をマニュアルに記載しておきましょう。

顧客管理ソフトの無料と有料の違い

 
顧客管理ソフトには、無料で利用できるものと有料のツールがあります。ここでは、無料と有料の違いを詳しく説明します。
  無料の顧客管理ソフト 有料の顧客管理ソフト
費用 無料 有料
機能 基本的な機能のみ 自社にあわせたカスタマイズが可能
ユーザー数や
登録可能な顧客数など
制限がある場合が多い ほとんどの場合制限なし
データの保存期間 制限がある場合が多い 契約期間中は永久的に保存可能
広告 あり なし
サポート ない場合が多い 充実したサポートあり
セキュリティ ソフトによる 高度なセキュリティ機能が多い

※顧客管理ソフトによっては上記の通りではありません。

無料の顧客管理ソフトの特徴

無料で利用できる顧客管理ソフトは、初期費用や月額料金がかかりません。そのため予算の制約がある企業に適しています。

顧客情報管理や取引履歴の追跡などの基本機能は利用できる一方で、多くの場合はユーザー数や登録可能な顧客数、1日に送信可能なメール数などに制限があります。

また、データの保存期間に制限があったり、一部の無料版では広告が表示されたりする点に注意が必要です。

有料の顧客管理ソフトの特徴

有料の顧客管理ソフトは、より高度な分析機能や拡張機能を利用でき、自社のニーズにあわせて機能をカスタマイズできる柔軟性があります。ほとんどのソフトはユーザー数や顧客データの登録数に制限がなく、無料版より多くのデータを扱えるのがポイントです。

通常、契約期間中は永続的にデータを保存できるため、過去の情報もすべて分析に利用できます。広告が表示されない点も魅力で、クリーンなインターフェースで快適に作業できるのが特徴です。

他にも24時間オンライン対人対応や有人電話対応など、より充実したサポートが受けられ、セキュリティ機能も高度である傾向があります。

顧客管理ソフトを選ぶときの確認ポイント4つ

 

ビジネスの現場で顧客管理の重要性が認識されるようになってから、上記のようにさまざまな顧客管理ソフトが登場してきました。その中から自社に合ったものを選ぶためには、以下4つのポイントを重視しましょう。

  1. 必要な機能はあるか
  2. 操作性や使い勝手はどうか
  3. 他システムと連携はとれるか
  4. サポートは十分か

それぞれ詳しく解説します。

1:必要な機能はあるか

顧客管理ソフトをどのように使いたいのかによって、必要な機能は定まってきます。そのためまずは、製品サイトを訪れ、機能一覧をチェックしてみましょう。顧客管理ソフトには、以下のような基本機能があります。

<基本機能>

  • 顧客情報管理
  • 商談管理
  • ワークフロー機能
  • 配信機能
  • 問い合わせ管理
  • データ分析機能

また基本機能以外にも、AI機能が搭載されているものを選ぶと、顧客管理にかかる時間削減につながり、お客様への対応に集中できます。電話やチャット、メールでの問い合わせ窓口があれば、具体的に「このような使い方はできるのか?」と問い合わせてみてください。

2:操作性や使い勝手はどうか

操作性や使い勝手がよくないと、それだけで「使いにくい」と感じ、使用頻度が下がってしまいます。それでは情報が十分に入力されず、ソフトの威力も半減します。そのため、導入する製品の候補を絞ったら、試用版を試してみましょう。

本番環境と同じ状態で試用できるソフトであれば、より正確な評価と判断が可能です。一般的に無料トライアルは15〜30日ほどですが、機能に慣れ、運用の感覚を掴むためには十分な期間がある製品を選ぶのがおすすめです。

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3:他システムと連携はとれるか

「現在使用している他のツールと連携させたい」「MAやSFAも一緒に導入したい」という場合は、それに適した製品を選ぶ必要があります。ツールひとつでMAやSFAの領域をカバーしている管理ソフトもあるので、どのような形で導入するべきか、十分に検討しましょう。

またSNSと連携できると、顧客との接点を増やせます。LINEと連携できるSales Cloudは顧客の情報ややり取りを一元管理できるため、効率よく顧客管理を行えます。

CRMにおけるデータ連携のメリットやExcelを活用した顧客管理方法は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

4:サポートは十分か

顧客管理ソフトは、多少なりとも現場のワークフローに変化を与えます。そのため、導入初期には「使い方がわからない」「ソフトを使った業務への移行がうまくいかない」など、小さな課題や問題の発生が予想されます。

そのようなとき、ベンダー側から適切なアドバイスをくれるユーザーサポートは実に頼りになる存在です。いつでも、どのような相談にも対応してくれるサポートがあれば、安心して導入できるでしょう。

また、自社の状況に応じて選べるプラン制のサポートがあると無駄なく活用できます。たとえばソフトの知識がない社員を多く抱える企業は、24時間365日対応のサポートを選ぶと安心です。

ソフトを最大限に活かして顧客管理をしたい企業は、戦略的なアドバイスを提供してもらえるサポートプランがあるものを選ぶのがおすすめです。

顧客管理ソフト導入にあたっての注意点

 

顧客管理ソフトの導入にあたっては、注意しておきたいポイントが2つあります。

  • おおよそのコストを把握しておく
  • 導入プランを作っておく

上記2点を押さえておけば、導入からその後の運用までをスムーズに進められるでしょう。

おおよそのコストを把握しておく

顧客管理ソフトの多くはクラウドサービスの形をとっていますが、中にはイニシャルコストが必要なものもあります。製品の選定にあたっては、導入する規模とコスト、機能のバランスを見ることが重要です。

また、ソフトの利用料金以外にも、ソフトの使い方や分析の仕方をメンバーに教育するためのコストも必要となるでしょう。これらの点も加味しながら、おおよそのコストを把握することが大切です。場合によっては、コストを優先して少人数からのスモールスタートをするという方法もあります。

導入プランを作っておく

顧客管理ソフトは、個人で完結するソフトではありません。チームあるいは部門全体で共有するものであり、さらにはマーケティング部門や情報システム部門も関わるものです。そのため、事前に導入プランを作り、各関係部門に説明して、理解と合意を得ることが必要です。

営業部門のマネージャーが中心となってプロジェクトチームを立ち上げれば、他部門とのすり合わせや経営陣との折衝もしやすいでしょう。何か問題が起こったときに、「誰に聞けばいいのかわからない」という状態では困ります。そのためにも旗振り役を設け、プランに沿って導入・運用を進めていくようにしましょう。

顧客管理ソフトの活用で顧客満足度や売り上げ向上を目指そう

顧客管理ソフトとは、顧客の情報を管理し、顧客との良好な関係を築くためのソフトです。取引している顧客の個人情報や購入回数、購入内容などの情報を一括管理するためのもので、分析が重要な営業活動に欠かせません。

顧客管理ソフトのおもな機能は、顧客情報管理や営業支援、マーケティング支援、顧客サポートです。タイプはさまざまで、SFA統合型、中小企業向け、大企業向けなどがあります。ソフトを導入する際には、機能や操作性、他システムとの連携、サポート体制を重点的に比較し、自社に合った最適なソフトを導入しましょう。

CRMについてさらに詳しく知りたい方は、以下のCRM初心者向けガイドをご活用ください。無料ダウンロードが可能です。

 
 
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