安全で確実なAI導入のための実装とデータガバナンスのバンドル
AI Implementation Bundleは、顧客が組織全体でAIエクスペリエンスを
構築、テスト、展開、拡張するのに役立つ基本的な開発ツールを提供
Data Governance Bundleは、重要なセキュリティ機能とプライバシー機能を組み合わせて、
ITチームが顧客の機密データを保護および管理するのに有用
※本資料は2024年4月23日に米国で発表されたSalesforce Announces Implementation and Data Governance Bundles for Safe and Secure AI Rolloutsの抄訳です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
米国セールスフォース(以下、 Salesforce)は、ITチームが信頼できるAI機能を安全かつ信頼できる方法で開発および導入できるようにするための、2つのバンドルソリューションを発表しました。AI Implementation Bundleには、Einstein Copilot、Einstein 1 Studio、Platformライセンス、Sandboxes、Data Maskが含まれ、Data Governance Bundleには、Shield、セキュリティセンター、プライバシーセンターが含まれます。
Einstein 1 Platformの一部であり、Data CloudおよびEinstein Trust Layerに統合された新しいAI Implementation BundleとData Governance Bundleにより、顧客はAI導入に向けてセキュリティ体制を強化するための製品にかかる費用を大幅に低減できると同時に、組織全体で安全にAIを実装できるようになります。
2つのバンドルソリューションが重要な理由:Salesforceの直近の調査「Your Data, Your AI」によると、ITプロフェッショナルの80%近くが、AI実装に関するビジネス上のプレッシャーに直面しています。また、80%以上の就業者は、信頼できるデータを持つことがAI実装を達成するための鍵であると考えています。しかし、ITプロフェッショナルの半数近くは、自社のセキュリティインフラがAI開発の需要に対応できないのではないかと懸念しています。
製品内容:
- AI Implementation Bundleには、Salesforce SandboxやData Maskなどの重要な開発ツールが含まれており、これによりITチームは生成AIを本番環境に導入する前に、Einstein CopilotやPrompt Builderをテストしたり、新入社員に安心かつ安全に生成AIの使用方法をトレーニングしたりすることができます。さらに、AI Implementation Bundleには、組織内のあらゆる部門に合わせたAIエクスペリエンスの構築と拡張を支援する機能が含まれています。たとえば、営業からのサポート依頼を受け付けて対応を管理するアプリケーションをカスタム開発する場合、このアプリケーションは、サポート依頼の受付を自動的に一元化して要約し、各依頼の対応にオーナーを割り当て、Slackで適切なチームメンバーに次のステップに関する通知を送信することができます。Data CloudとAI Implementation Bundleを併用すると、営業部門やサービス部門だけでなく、IT、人事、財務、法務などのチームもカスタムソリューションを構築および拡張できるようになります。
- Data Governance Bundleは、企業がAI実装で使用するデータを安心かつ安全な方法で迅速に準備、構成、管理できるようにします。たとえば、規制の厳しい業界で事業運営する資産管理会社は、Shieldとプライバシーセンターを使用して、機密性の高い財務データを検出し、AIに関連するデータ保持ポリシーを管理することができます。これらのツールとセキュリティセンターは、企業がデータにアクセスできる従業員を管理するデータアクセスポリシーを定義および適用し、顧客が承認したデータのみがAIモデルで使用されるよう徹底するのに役立ちます。AIが導入されると、Shieldは異常なトランザクションがないかデータを監視し、異常の可能性がある場合は顧客に警告を発したり、アクセスをブロックしたりします。このソリューションはEinstein Trust Layerと組み合わせることで、インフラからアプリケーション層までのデータレジリエンスを高め、AI主導の業務で使用されるデータを社内外の脅威から保護します。
Salesforceの視点:
Salesforce PlatformのEVP 兼 GM、アリス・ステイングラス(Alice Steinglass)は次のように述べています。「どの企業もAIを使い始めたいと思っているものの、多くの企業はどこから始めればいいのかがわかりません。AIの可能性は非常に大きいとはいえ、データガバナンスからユースケーステストまで、その開発と実装のあらゆる面における意思決定も同様に多大です。今回発表のバンドルを利用することで、企業はAI導入への取り組みを簡単に開始できるようになります。チームがテクノロジーを安全に実験してテストすることができるようになると同時に、導入前後のデータとAIの安全性が確保されます。」
今回発表のバンドルを利用することで、企業はAI導入への取り組みを簡単に開始できるようになります。チームがテクノロジーを安全に実験してテストすることができるようになると同時に、導入前後のデータとAIの安全性が確保されます。
Salesforce Platform EVP 兼 GM、アリス・ステイングラス(Alice Steinglass)
カスタマーゼロとしてのSalesforce:
Salesforceは、自らが顧客の事例となるべく、今回発表のバンドル内で利用可能なツールを使用して、AIを利用したV2MOMビジネスプランニングアプリなど、AI活用ソリューションを社内でテストおよび導入しました。
- V2MOMは、7万人を超えるSalesforce従業員がすべてのチームにおいて、会社の包括的なビジョンと優先事項への認識を一致させ、情報提供を継続するための重要なツールです。
- Salesforceのエンプロイーサクセスチームは、従業員が新年度に向けて各自のV2MOMを作成する際に、Einsteinを使用して生成AIをアプリケーションに組み込む機会を見出しました。そこで、すべての従業員がより簡潔で整合性があり、測定可能なV2MOMの作成を支援するデジタルアシスタントを提供しました。
- ITチームは、Sandboxsなどバンドルに含まれる製品を使用して、本AI搭載アプリケーションそのものを3ヶ月以内に構築、テスト、出荷しました。立ち上げ以来、チームの当初の目標を上回る80%以上の従業員がEinsteinの新機能を使用しています。
SalesforceはAI Implementation BundleとData Governance Bundleにより、データを保護するために社内で使用しているツールを組み合わせてV2MOMアプリケーションをはじめとするAI搭載ソリューションを構築し、顧客が同様にベストプラクティスを容易に取り入れられるよう支援しています。
提供時期:
AI Implementation BundleとData Governance Bundleは、現在利用可能です。