Connected Vehicleが統一されたインテリジェントなデジタル基盤を提供し、自動車メーカーの開発時間短縮と機能やアップデートの迅速な展開を支援
自動車メーカーはAWS IoT FleetWiseおよびSnapdragon® Car to-Cloud Connected Services Platform を含むさまざまなソースから、車両、IoT(Internet of Things) 、ドライバー、小売店などのデータを簡単に統合し、ドライバーの体験を向上させ、車両のスムーズな走行を維持
ソニー・ホンダモビリティをはじめとする自動車メーカーやモビリティ業界のリーダーが、顧客体験の改善に向けてConnected Vehicleの利用を検討
米国Salesforce(以下、Salesforce)は、自動車メーカーがより安全でパーソナライズされたドライバー体験を構築し提供できるようにする、新たなAutomotive Cloudのアプリ「Connected Vehicle(英語)」を発表しました。 このアプリは、単一のコンソールと即座に利用可能な業界固有のローコード・ノーコード開発ツールのセットにより、自動車メーカーが新しいサービスや機能をドライバーに迅速に展開できるよう支援します。無線または携帯電話のネットワークを介して、クラウドと車両の間でデータ共有やソフトウェア更新を可能にする双方向の無線(OTA)機能を備えています。
Connected Vehicleはすでに提供開始しており、自動車メーカーはあらゆるソースから、車両、IoT、ドライバー、小売店のすべてのデータにアクセスし統合することで、ドライバーの体験、車内サービス、安全性のアップグレードをほぼリアルタイムでパーソナライズ可能です。
重要な理由: 2030年までに、販売されるすべての新車はコネクテッドカー*となり、自動車に装備された高度な技術で実現される機能は、消費者にとってますます重要になります。 実際、最近のSalesforceの調査(英語)によると、ドライバーはすでにコネクテッド機能を自動車のブランドと同じくらい重要視しています。
Connected Vehicleはこの進化を加速させ、自動車メーカーは、ドライバーが必要なものを必要な時に、彼らのニーズや要望に応じてカスタマイズされたブランド体験を即座に提供できるようになります。
Salesforce 製造・自動車部門SVP兼GM、アチュート・ジャジュー(Achyut Jajoo)
Salesforceの製造・自動車部門SVP兼GMのアチュート・ジャジュー(Achyut Jajoo)は次のように述べています。
「未来の自動車は、現在の電話と同じように、ドライバーに合わせてパーソナライズされ、適応するようになるでしょう。Connected Vehicleはこの進化を加速させ、自動車メーカーは、ドライバーが必要なものを必要な時に、彼らのニーズや要望に応じてカスタマイズされたブランド体験を即座に提供できるようになります。 そして、コストと時間のかかるカスタム・エンジニアリングをすることなく、あらゆることを実現することができます」
ドライビングの未来を切り開く:Connected Vehicle は、自動車メーカーがカスタマイズされたドライバー体験を提供するにあたり、単一のコンソールと即座に使用可能な機能により、その構築にかかる時間と労力を削減します。
- 車両の健全性とパフォーマンスを監視: Vehicle Status Monitoringにより、サービス チームは車両やエンジンの状態、燃料の状態などの主要なパフォーマンス データを簡単に監視できるため、ドライバーに潜在的な問題を積極的に警告したり、次のサービス予約時のタスクを自動的に追加したりすることができます。
- リモート アクションのトリガー:Remote Vehicle Actionsにより、サービス担当者は、車両のサービス予約中または路上での作業中に、ドアロックや温度調節などの車両機能を遠隔操作することができ、ドライバーがより早く運転再開できるように支援します。
- テレマティクスデータにリアルタイムで対応:Actionable Telematics Frameworkは、自動車メーカーが、速度、燃料、バッテリー消費などの包括的なテレマティクスデータを取り込み、監視し、それに対処することで、最も重要なタイミングで、重大な安全性やサービスの問題についてドライバーに積極的に警告することを支援します。
- 重要な車両情報の表示:車両データの可視化は、デジタルツインのように機能し、車両に接続されたあらゆる部品、機能、サービスの全体像を提供します。これにより、販売、サービス、小売店の担当者は、ドライバーを喜ばせたり保護したりするために、より迅速かつ十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。
- ブランド化されたオファーの有効化:Marketing Cloudのアドオン機能により、自動車メーカーはナビゲーションの履歴、世帯情報、未使用の車両機能などのデータに基づいて、ドライバーサービスやエンターテイメントアプリ、アップグレードされた交通アラート、ルート計画、新しい車線逸脱防止アシスト機能の試用など、パーソナライズされた車内オファーを提供できます。
- 車載購入の促進:Commerce Cloud および Revenue Cloudのアドオン機能により、自動車メーカーは駐車場、通行料金、定期購入などの支払いを車載インフォテインメントシステムから行えるようにすることができます。
クルマの裏側: Connected Vehicle は、Salesforce Platformで稼働するAutomotive Cloud 上に構築されているため、自動車メーカーは、コネクテッドカー、ドライバー、IoTのデータを使用して、顧客向けに強化された運転体験を提供し、顧客対応チームが作業する中で重要な要約やインサイトを表示する、信頼できるAIを提供することができます。新機能により、自動車メーカーは以下のことが可能になります。
- すべてのデータを統合: Data Cloud for Automotive は、テレマティクス システム、Automotive Cloud の ドライバー コンソール、車両充電ネットワークなど、さまざまなソースから提供される構造化データと非構造化データを共通のモデルに統合します。 これにより、車両のパフォーマンスとドライバーの経験を長期にわたって監視、分析、理解することが容易になり、ドライバーのニーズに積極的に対応し、満足度を向上させることができます。
- 車両の健康状態を迅速に把握: Connected Vehicle Summaryは、AIを使用して車両の健康状態のスナップショットを生成し、潜在的な問題を解決して、パフォーマンスを最大化するための推奨事項を示します。合わせて、オペレーターは車両点検のための作業指示書を作成したり、アクセサリーのアップグレードの可能性を特定したりと、自動的に推奨されるアクションを選択できるようになります。
- ドライバー履歴の概要を生成:Interaction Summaryは、営業およびサービス担当者のために、直近のミーティングや顧客とのやり取りを含む、これまでの顧客エンゲージメントの簡潔な概要を生成します。 Warranty Summaryは、ボタンをクリックするだけで、未解決のサービスケース、車両に関連する作業指示、保証範囲の詳細など、関連する保証情報の概要を生成します。
データの持ち込みが可能に: Salesforceは、Amazon Web Services(AWS)やQualcomm Technologies, Inc.などの業界リーダーと協力して、自動車メーカーがさまざまなソースからのデータを柔軟に統合できるようにしています。 たとえば、Connected Vehicleでは、次のようなデータ統合が可能です。
- AWS:AWS IoT FleetWiseにより、自動車メーカーは複雑な手作業による統合を行わずに、コネクテッドカー体験を合理化する車両データを簡単に統合できるようになります。
- Qualcomm Technologies:Qualcomm TechnologiesのSnapdragon® Digital Chassis™プラットフォーム向けコネクテッドサービスプラットフォームであるSnapdragon® Car-to-Cloudを使用することで、自動車メーカーは Connected Vehicleに包括的なテレマティクス、コネクティビティ、ドライバー、車両解析データを取り込み、ドライバーアラート、パーソナライズされたオファーやエクスペリエンス、予測メンテナンス通知、オンデマンドの車両や機能のアップグレードを実現できます。
顧客の視点:ソニー・ホンダモビリティは、モビリティのリーディングカンパニーであり、Salesforceを活用して、あらゆるタッチポイントでパーソナライズされた顧客体験を提供します。
「ソニー・ホンダモビリティは、2025年にAFEELAブランド初の量産モデルを米国で発売し、翌年に納車を開始予定です。Automotive CloudやData CloudなどSalesforceのテクノロジーを活用することで、私たちはお客様との関係を深めることができます。”Connected Vehicle”のような新しいサービスは、自動車の未来のために作られたものであり、より直感的で、適応性が高く、パーソナライズされた体験の提供に役立つでしょう」ソニー・ホンダモビリティ株式会社 代表取締役 会長 兼 CEO 水野泰秀
提供開始予定
- Connected Vehicleは、現在利用可能です。
- Connected Vehicle Summary、Interaction Summary、Warranty Summary、Sales Agreementは、今秋より利用可能となります。
- Remote Actions機能の最初のインスタンスは今秋リリース予定で、2025年にはさらに機能が追加される予定です。
価格
- Vehicle Status Monitoring、Remote Vehicle Actions、Actionable Telematics Framework、およびVehicle Data Visualizationへのアクセスは、Connected VehicleおよびAutomotive Cloud Enterprise EditionまたはUnlimited Editionで利用可能です。
- Data Cloud for AutomotiveとEinstein AIへのアクセスは、個別に購入することも可能で、Automotive Cloud Einstein 1 SalesまたはService Editionにも含まれています。 Automotive Cloud Einstein 1 SalesまたはService Editionsは、Automotive Cloud、Data Cloud for Automotive、Einstein AI、Experience Cloud for Automotive、Automotive Cloud Intelligence、Slackなどをまとめた新製品です。
- Commerce CloudおよびMarketing Cloudは、これらの製品を購入することで利用可能になります。
※Einstein AI含む本プレスリリースに記載のAI機能の日本市場での提供は未定です。
詳細情報:
- Salesforce Automotive Cloudの詳細は、こちら。
- ソニー・ホンダモビリティ による Automotive Cloudを使用した顧客体験の強化は、こちら。
- SalesforceのAutomotive CloudとEnergy & Utilities Cloudが、Winnebagoのような顧客のEV所有者の運転体験と充電体験を向上する事例については、こちら。(英語)
- Salesforce の製造・自動車部門SVP 兼 GM であるアチュート・ジャジュー(Achyut Jajoo)が解説する、将来のソフトウェア定義型自動車に対するSalesforceの支援については、こちら。(英語)
- Automotive CloudがAI と自動化を活用して実現する、コネクテッドカーと顧客体験の向上については、こちら。
*Wards Intelligence Global Connected Vehicle Forecast 2024 – 2035
SnapdragonおよびDigital ChassisはQualcomm Incorporatedの商標または登録商標です。 SnapdragonはQualcomm Technologies, Inc.および/またはその子会社の製品です。
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