大企業は、新技術の導入に中堅・中小企業の5倍苦労している
※本記事は2024年4月29日に米国で公開されたSurvey: SMBs ‘More Confident’ in AI Skills Than Enterprisesの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
600人のITプロフェッショナルを対象とした最近の調査で、中堅・中小企業(SMB)は大企業に比べて、AIとそのメリットについてより確信を得ていることが明らかになりました。実際、SMBで働くITプロフェッショナルの大部分(95%)は、生成AIを業務で使用することが有効であると確信しており、AIによって収益増加の機会が広がると考えています。
重要な理由:生成AI技術の普及により、イノベーションが民主化され、SMBは大企業とより対等に競争できるようになりつつあります。調査によると、AIの導入により、SMBはすでに以前より詳細なビジネスインサイトを収集し、収益を拡大して、顧客体験を向上させています。
Salesforceの調査結果:
SMBは大企業よりも自社のAIスキルに自信を持っている
SMBはAIをビジネス成長に活用、大企業は業務の効率化に注力
SMBにとってのAI活用の主な3つのメリット:
- ビジネスインサイトの向上
- 収益の拡大
- 顧客体験の向上
大企業にとってのAI活用の主な3つのメリット:
- ルーチンタスクの自動化
- 効率性の向上
- 顧客体験の向上
大企業は、SMBに比べて、AIなどの新技術の導入で苦労しているケースが多い
- AIなどの新技術を導入する際、スピード、ビジネス価値、セキュリティのバランスの確保に苦労している大企業のITチームの割合は、SMBのITチームの5倍。
- 組織のデータ管理インフラがイノベーションのニーズに追いつけないことを懸念している大企業のITチームの割合は、SMBのITチームの2倍以上。
- 組織のセキュリティインフラがイノベーションのニーズに追いつけないことを懸念している大企業のITチームの割合は、SMBのITチームの2倍。
中堅・中小企業は見込み客や顧客への提案活動など、戦略的で価値の高い業務に時間を割けるようになりました。
セールスフォース・ジャパン専務執行役員 コマーシャル営業統括、安田 大佑
Salesforceの視点:“AIの普及により、中堅・中小企業は企業サイズにとらわれることなく大企業とも競争できる状況になりつつあります。オールインワンCRMにより反復的で単調な作業の多くを自動化やAIが担えるようになり、中堅・中小企業は見込み客や顧客への提案活動など、戦略的で価値の高い業務に時間を割けるようになりました。その結果、顧客体験を劇的に向上させながら、大企業と同等かそれ以上のスピードで成長できるようになりました。” – セールスフォース・ジャパン専務執行役員 コマーシャル営業統括、安田 大佑
詳細情報:
- SMBがSalesforceによってどのようにAIを導入しているかについてはこちら。
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- 経営幹部のAIへの期待と、それに応えようとするITチームの能力の乖離についての最近の調査はこちら。
調査方法:SalesforceはVanson Bourne社と協力し、オーストラリア、フランス、ドイツ、英国、米国のITプロフェッショナル600人(うちITリーダー200人、ITチームメンバー400人)を対象に二重盲検法による調査を実施しました。調査期間は2023年12月から2024年1月です。