エシカル消費とは?今からできること・3つの具体例を解説

 
最終更新日:2024.3.22
エシカル消費とは、直訳すると「倫理的な消費」という意味で、環境や社会、人に配慮されたものを選ぶなど、社会的な課題の解決に繋がる消費をすることを指します。企業が今からできることや、取り組み事例をご紹介します。

エシカル消費とは

エシカル消費の「エシカル」とは、「倫理的な」という意味で、エシカル消費は直訳すると「倫理的な消費」となります。倫理的な消費とは、消費者個人が自分自身の利益だけでなく、社会や環境、あるいは他者への利益にも目を向けることで、社会的課題の解決へ繋がる消費を行うことを示します。

エシカル消費が求められる背景

2015年に国連で決定された17個の目標(SDGs、持続可能な開発目標)のうち、エシカル消費は12番目「つくる責任 つかう責任」に関連する取り組みです。「つくる責任 つかう責任」とは、地球の資源には限りがあるため、持続可能な生産および消費のバランスを作ろうというもの。このSDGsの考え方を取り入れた経営方針として、注目されているのが「サステナブル経営」です。

サステナブル経営とは、環境や社会、経済といった観点すべてにおけるサステナビリティ(持続可能性)を経営の根幹に据え、実現を目指すという経営方針のこと。人々の暮らしが豊かになる一方、昨今はCO2排出量の増加など環境への負荷が高まり、気候変動や海洋汚染といった環境問題が深刻化しています。これを受け、消費者側も社会あるいは環境等に配慮したエシカル消費を行うケースが増えてきました。こうしたことから、企業におけるサステナブル経営は注目されています。

また、サステナブル経営に取り組むことは、外部に対する企業のブランディングや企業価値の向上などに繋がるでしょう。その結果、税制面での優遇をはじめ、経営そのものにもメリットが考えられ、重要度が高まっているのです。

 
 

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SDGsの考え方を取り入れた経営方針として注目されているのが、「サステナブル経営」です。この資料では、SDGsをどのようにビジネスへ取り入れ、サステナブル経営を実現していくかを解説します。

エシカル消費の具体例

環境や社会、人に配慮された消費とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。以下で詳しくご紹介します。

環境に配慮した消費の例

  • リユース、リサイクル商品の購入
  • エコバックの利用
  • 食べ残し(食品ロス)が起きない量で購入
  • 商品棚の手前にある、比較的期限が短い商品を選ぶ「てまえどり」の実践
  • 環境負荷の少ない材料で作られたものを購入

社会、人に配慮した消費の例

  • フェアトレード製品の購入
  • 福祉作業所等で制作された製品の購入
  • 寄付付き商品などの応援消費
  • 応援している地域で作られたものを購入

地域に配慮した消費の例

  • 地元産品の購入
  • 地元商店での買い物
  • 災害被災地等の産品の購入

企業にとっての重要性・メリット

エシカル消費への取り組みは、企業においても重要となります。その理由は以下の通りです。

  • 企業の社会的責任(CSR)
  • ブランドイメージや信頼性の向上
  • 産業や市場での影響力

SDGsなどを背景として、エシカル消費への配慮は企業にとって社会的責任とも言える状況にあります。特に若い世代はサステナブルな社会に関心が深い傾向にあり、取り組みの有無は企業に対する印象を大きく左右するでしょう。しかし現状、まだ具体的な取り組みを本格化できている企業は多くありません。だからこそエシカル消費に早期から取り組めば、消費者あるいは投資家等に対するブランドイメージや信頼性を高めることに繋がるでしょう。また、幅広い産業においてエシカル消費の市場規模は拡大が予測されるため、早期の取り組みは企業にとって重要性が高いと言えます。

エシカル消費の問題点とは?

エシカル消費の普及には障壁があり、その主な問題点には高価格、商品の入手困難、品質への不安があります。これらの課題に対応し、消費者の認識を変え、製品のアクセス性や信頼性を高めることが重要です。
 
 

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  • 自社の排出量管理データの追跡、分析、報告、削減予測の効率化
  • グローバル基準に沿ってESGデータを管理、可視化
  • 投資家のニーズに対応したダッシュボードで、ネット・ゼロの進捗状況を主要なステークホルダーとリアルタイムで共有
  • ESG戦略に沿ったサプライヤーやパートナーなど、主要なステークホルダーと進捗状況を共有

企業が今からできるエシカル消費への取り組み

企業のエシカル消費への取り組み方には、具体的に以下のようなものが挙げられます。

  • 環境に配慮した製造過程の実施
  • フェアトレードの原材料の利用
  • 認証ラベルやマークの取得

まずは商品の製造過程の見直し、例えば農薬等の使用を控えたり、工場内で使用するすべての照明をLED化したり等の方法があります。また、フェアトレード(公正な取引)による原材料を利用することも効果的でしょう。「エコマーク」「国際フェアトレード認証ラベル」「GOTS(オーガニックテキスタイル世界標準)」をはじめとした認証ラベルやマークを取得すれば、対外的に自社がエシカル消費に取り組んでいることを知ってもらうことができます。

エシカル消費に関連するマーク・認証ラベル

エシカル消費に関する認証ラベルとは、第三者機関によって審査を行い、「エシカルな消費である」と認定された場合に商品へ付けられるラベルです。エシカル消費に関心のある消費者が商品を選ぶ際の基準となり得るため、企業にとっては他社との差別化にも繋がるでしょう。具体的に、例えば以下のような種類があります。

  • エコマーク
  • 国際フェアトレード認証ラベル
  • GOTS
  • 有機JASマーク
  • RSPO認証
  • MSC認証
  • FSC認証 など

認証ラベルによって内容・基準、さらに認定機関は異なります。例えば「国際フェアトレード認証」では、生産者に対して以下のような守るべき基準を設けています。

  • 社会
    生産者は組合を作り、透明性のある民主的な活動を行う。安全な労働環境、人権の尊重、人種差別・児童労働・強制労働の禁止などILO条約(国際労働条約)を守る。
  • 経済
    商品代金とは別に支払われるプレミアム(奨励金)を民主的に運用し、組織と地域全体の社会・環境にとって持続可能な発展に取り組む。また付加価値の向上や品質管理への取組みなどを通して生活向上を目指す。
  • 環境
    農薬・薬品の使用規制、農薬・薬品を取り扱う生産者・労働者の健康・安全対策の強化、廃棄物の適正管理、リサイクルの促進、土壌・水源の保護、生物多様性の保全と向上、遺伝子組み換え作物の禁止 などの環境に関する基準を守る。
(FAIRTRADE JAPANサイト https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_standard.php より引用)

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企業のエシカル消費の取り組み事例

具体的な企業の取り組みについて、事例をご紹介します。

株式会社船場

 
業種​:サービス業
事業内容:商業施設やオフィス空間、サービス空間の企画・デザイン、設計、監理並びに施工
エシカル活動に注力する中、温室効果ガス削減に向けて「Net Zero Cloud」を選択。さまざまなデータを統合してSalesforce上で一元管理し、現状を可視化しました。今後は、どこかが使わなくなったものを必要とする他社に回せる仕組みを、Net Zero Cloudに取り込んでいきたいと考えています。データ収集後に排出量の分析・可視化を行い、社員やパートナーの方が次のアクションへつなげられるような工夫も検討されているようです。

ビッグローブ株式会社

 
業種​:情報・通信業
事業内容:ビッグローブ光に代表される固定回線サービス、モバイル回線サービスの運営
SGDsの観点から、ビッグローブとお客様、そして社会の“三方よし”を実現するサービス「donedone(ドネドネ)」。月々の利用料の一部が、「教育支援」「健康支援」「海洋保全」「医療支援」「環境保全」「緊急支援」という6分野の支援団体へ寄付できます。また、温泉地でワーケーションを行ったりビルのCo2削減に取り組んだりと、エシカル消費へ積極的に取り組んでいる事例です。

株式会社セールスフォース・ジャパン

 
業種​:情報・通信業
事業内容:クラウド型ソフトウェアの提供
エシカル活動に注力する中、温室効果ガス削減に向けて「Net Zero Cloud」を選択。さまざまなデータを統合してSalesforce上で一元管理し、現状を可視化しました。今後は、どこかが使わなくなったものを必要とする他社に回せる仕組みを、Net Zero Cloudに取り込んでいきたいと考えています。データ収集後に排出量の分析・可視化を行い、社員やパートナーの方が次のアクションへつなげられるような工夫も検討されているようです。
SDGsなどを背景として、サステナブル経営に取り組む企業が増えてきました。若者を中心としてサステナブルな社会に関心を深める人々も増えており、環境や社会、人に配慮されたエシカル消費が注目されています。エシカル消費への取り組みは企業の社会的責任とも言うことができ、消費者や投資家などに対するブランドイメージや信頼性の向上に繋がるでしょう。製造過程や原材料の見直し、あるいは認証ラベルやマークの取得など、取り組めることはさまざまです。すでに、多様な形でエシカル消費に取り組んでいる企業がたくさんあります。今自社にできることを考え、エシカル消費への取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。
 
 

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