マーケティングはどこまで自動化できる?できないことや事例も解説
マーケティングは自動化できる?
MA(マーケティングオートメーション)とは
MAとは、営業活動の自動化、または営業活動の自動化を支援するツールを指す言葉です。多くの場合、見込み顧客の状態に応じた様々な施策を実行することで自社製品・サービスへの興味を高め、最終的な商談化をサポートするものです。
ツールを指す場合、正しくは「MAツール」と呼びますが、MAツールの意味合いで「MA」と使われることも多いです。
MAの目的は、営業活動の部分的な自動化で、それに役立つさまざまな機能が搭載されています。初心者でも使えるシンプルな機能から上級者の手助けになる高度な分析まで、目的やレベルに合わせてMAが最適にサポートします。
マーケティングオートメーション(MA)で自動化できること
MAでは、マーケティングのワークフローにおけるリード収集から、反応分析までの自動化が可能です。リードを効率よく収集し、属性ごとに分類、それぞれに最適な施策を実行します。
ただし、準備段階のコンテンツ制作や、実施後の改善活動など、具体的な作業や発案が必要なシーンでは人的作業が必要となります。
ここでは、MAで自動化できる部分について具体的に解説していきます。MAによって自動化できるのは、おもに以下の5つです。
1)リードの収集・管理
2)顧客のスコアリング・分類
3)キャンペーン管理
4)施策実行
5)分析
1)リードの収集・管理
2)顧客のスコアリング・分類
3)キャンペーン管理
4)施策実行
5)分析
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MAで自動化できない業務とは?
MAはデータの管理や分析などを得意としていますが、一方で具体的な思考を必要とする分野の自動化はできません。MAで自動化できない業務には、以下のようなものがあります。
1)目標設定
2)企画
3)コンテンツ制作
4)シナリオ設定
5)分析結果から改善
1)目標設定
2)企画
3)コンテンツ制作
4)シナリオ設計
シナリオとは、顧客を成約へ導くために顧客の行動を予想し、その行動ごとに実施する施策を決定する作業です。MAにはシナリオを自動で実行する機能が備わっていますが、シナリオの設計はできません。
シナリオ設計のポイントは、ターゲットの明確化や適切なタイミング・コンテンツの選択などです。下記の記事では、シナリオ設計の基本からポイントまで詳しく説明しています。
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5)分析結果から改善
マーケティング自動化の事例
優れたUIによる作業効率化で常時30本のシナリオを稼働複数チャネル、最適なタイミングでのアプローチが可能に
インターネットプロバイダーのNTTぷららが取り組んだのは、ECサイトにおける顧客との関係構築です。
同社では、ショッピングサービス「ひかりTVショッピング」の顧客急増という背景があり、顧客に寄り添ったアプローチ方法を模索していました。しかし、リソースや人員が足りず、具体的な行動には移せずいました。
そこで目を付けたのが、MAツールのMarketing Cloudです。顧客を閲覧履歴や購入金額などで分類・スコアリングし、条件ごとに施策を実施するシナリオを作成。PDCAを回すことでブラッシュアップしながら、シナリオ本数を常時30本稼働まで拡大していきました。
結果、メール経由の売上が5年間で約12.5倍増加するという大きな成果につながりました。
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会員属性に基づいた読者⽂脈に寄り添うパーソナライズを実現さらに上質な読者体験を⽬指して
総合出版社のプレジデント社では、Webメディアの既存会員により多く記事を読んでもらうため、MAツール・Marketing Cloudを使ったレコメンドメール自動送信の施策を実施。会員の嗜好情報にもとづいて興味のありそうな記事タイトルと画像、URLを抽出することで、コンテンツへのアクセスにつなげました。
レコメンドメールの送信は人力で行うには多くのリソースが必要でしたが、MAツールを使うことでリソース問題を解決。さらに、会員を属性や行動データで分類することで、より興味の高いコンテンツへ誘導できるようになりました。
結果、開封率は5~7%増加、CTRは1.5~2%増加という結果につながりました。
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MAはマーケティングの一部を自動化し、効率化につなげる頼もしいサポートツールです。リソースやコストの削減を出発点として、顧客と向き合う具体的なマーケティング施策の実現にも役立ちます。
顧客の購買行動は年々変化していて、顧客と向き合う重要性もまた上がっています。デジタルマーケティングという分野で顧客に寄り添うためにも、リソースやコストの効率化に取り組む必要があるのではないでしょうか。