株式会社サンレディース
生成AIと予測AIを活用し、少数精鋭企業のスピード経営に革新をもたらす
Salesforce CRM を軸に、 ビジネスのための AI、Einsteinでスピード経営を実現。 中小企業の未来を切り開く。
背景となる情報
導入の意義
“人材を効率的に戦力化することをはじめとして、すべての事業においてSalesforce を活用し、利益につなげていきたいと考えています。”
髙城 竹正 氏
導入の効果
DX推進の一環として名刺情報の共有・活用のため、複数ソリューションを検討し、営業改革に適したSalesforceのEinstein 1 Platformを導入。導入初期は現場の抵抗に苦しんだものの、必須業務を集約し「選択」方式による入力簡略化を実施。これにより操作が容易になり、導入後2年目から3年目にかけて契約案件数が156%向上しました。
Einstein 1 Service の生成AI機能である 「Einstein サービス返信」機能の導入により、実際の業務での返答時間が大幅に短縮され、従来の8分から1分以内に改善されました。この技術が可能にした電話対応からチャットへの移行や、管理者の階段移動の削減など、業務プロセスの根本的な変革により、90%近い効果を実現しました。
業務改革のプロセスの中で生成AIである「Einstein サービス返信」を活用した事例が現場から高く評価されました。ホテルの客室清掃業務において、ベッドメイキングと水回り清掃のアドバイスを Einstein で対応しました。これまで現場スタッフが困ったことがあれば、スーパーバイザーを呼び出して対応していましたが、スマートフォンからチャット形式で生成AIの機能である Einstein サービス返信が回答する形へと変更。日頃使っている業務画面に組み込める生成AIにより、スーパーバイザーの業務負荷が軽減され、現場スタッフの生産性向上につながりました。
Einstein 1 Service の生成AI機能である 「Einstein サービス返信」の活用で、清掃登録スタッフの質問に、現場経験のないスタッフでも即座に返信できるようになりました。これにより、人材スキルの平準化が図れ、模範回答などを学ぶことで、人材育成に繋がっています。また、現場からはEinsteinが返信してくれることで、人間特有の感覚や勘に左右されることが少なくなり、「平等」に対応できていると感じられ、非常に高評価を得ています。
スタッフの生産性を測る同社独自の指数を導入し、初期は0.11程度でした。 Einstein 1 Platform の基本機能を使ったユーザーインタフェースで約半年間運用してこの指数を0.7~0.9へと引き上げ、その後VisualforceとLightining Web コンポーネントで開発した自社アプリケーションをリリース。視認性を高め、生産性をより精緻に管理できるようにしたことで、1年後には2.5へと大きく改善することができました。
Einsteinの予測AIを活用した営業活動において、契約可能性を予測するその精度の高さが評価され、営業効率が飛躍的に向上しました。データローダを利用して基幹システムのデータをSalesforce Einstein 1 に取り込み、「Einstein 予測ビルダー」を使ってさまざまな角度から分析。試行錯誤した結果、相関のあるデータ項目を特定することに成功し、営業担当者に展開できる確度の高い情報を得られています。
事例のまとめ
- 「AIは人間のパートナーである」ことを前提に活用を進める
予測AIや生成AIは人間との協力関係を重視し、スタッフの能力向上やより少ない労働力で多くの価値を生み出す手助けをしてくれます。AIである Einstein を活用する際には、どの業務が効率化できるかをユースケースを考えると同時に、現場の意見や協力を積極的に取り入れることが不可欠です。サンレディースでは、 Einstein を「人間のパートナー」と位置づけ、その活用を今後も継続していきます。
- 現場スタッフだけでなく、管理者の業務も効率化できる
ホテルの客室清掃では、現場スタッフの生産性向上と業務遂行能力の向上に加えて、管理者の負担も大幅に軽減されています。従来、1人のスーパーバイザーが複数階に移動して現場を管理していましたが、 Einstein の導入によりその負担が減り、将来的にはリモートでの管理が可能になる見通しです。 - 先進テクノロジーを積極的に活用
VisualforceやLightning Web コンポーネントを活用することで、現場で撮影された画像を診断し、清掃作業の完了を判断するテストも行われています。ITソリューションチームは、柔軟な発想と現場のニーズを組み合わせ、サンレディース独自のAI活用の方向性を模索し、展開しています。 - あらゆる業務がAIのEinsteinで効率的になる可能性を考える
営業活動、スタッフ教育、業務プロセスなど、あらゆる業務において Einstein 活用の可能性があります。例えば、清掃業務におけるAI活用はまだ先駆けの段階ですが、今後ますます重要性が増してくると考えられます。中小企業は労働力の不足に直面している現在、 Einstein 活用を進めることで利益を得るチャンスがあります。
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使用製品
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- 第1章:統合データ戦略の原動力は信頼性の高い顧客情報
- 第2章:顧客体験の向上は中小企業の優先課題
- 第3章:業務の中でAI活用領域を開拓