Salesforce 最新レポート
『製造業界のトレンド』
パンデミックによって平常時の均衡が崩れたとき、多くの製造業者がバリューチェーン全体の脆弱性を目の当たりにしました。それによって、大規模な変革が余儀なくされる機会であることも浮き彫りになりました。
Salesforceの『製造業界のトレンド』レポートは、世界の製造業のリーダー750人を対象に実施した調査から、パンデミックが業界にもたらす長期的な影響を特定し、今後10年間で成功するために何が必要かを明らかにするものです。
ここからは、2020年を経験した製造業のリーダーがビジネスの俊敏性をいかにして強化しているのか、そのポイントをご紹介します。
製造業者は新たな環境に適応している
顧客対応業務への変化が定着
製造業者は、パンデミックの影響が事業部門全体に波及していると感じています。10人中9人以上が、顧客のニーズ、生産能力、流通ラインなどに影響があったと回答しました。
とはいえ、長期にわたる変化のほとんどが顧客対応業務を中心に発生しています。対面の会議や工場訪問がビデオ会議やバーチャル検査に置き換わるなか、顧客対応部門は速やかに適応する必要に迫られました。こうした新しいビジネスの進め方は、短期間で導入されたものの、すぐになくなるものではありません。製造業者の半数以上が、カスタマーサービス能力や営業能力の変化は永続的なものであると捉えています。
顧客対応業務の変化は永続的
製造業者が評価した新型コロナウイルスの影響度
経営幹部はプロセスの最適化と需要計画の調整を重視
変化する環境において、製造業者はオペレーションの改善を重視
今後24か月で極めて重要または優先度が高いと経営陣が考える優先事項トップ5
最大の障壁は旧式のツールとオペレーションのサイロ化
データの透明性の欠如とチームのサイロ化が、正確な予測を阻害する大きな要因
以下の項目が、正確な売上予測や生産計画の妨げになっていると答えた製造業者の割合
将来への対応力を備える製造業者の特徴
将来対応型の製造業者のほうが、クラウドでシステムを運用しているケースが多い
今後10年間に向けて「十分な備えができている」と感じている
製造業者の大半はクラウドに移行済み
営業・オペレーションシステムを置いている場所
将来対応型の製造業者は、市場の変化にすばやく対応できる
同業他社よりも市場、製品、顧客の変化にすばやく対応していると答えた製造業者の割合
将来対応型の製造業者は、「レベニューセンターとしてのサービス」という考え方を持っている
将来対応型企業はすでにサービタイゼーションを実現している
製造業者がサービタイゼーションを自社戦略に取り入れている割合
このような新しいビジネスモデルの採用に加え、サービスシステムのクラウド移行を進めたことにより、将来対応型の製造業者は同業他社よりも優位な立場を確立しています。今後10年間に向けて、貴社の備えは万全ですか?
以上、調査結果から重要なポイントのごく一部をご紹介しました。レポートの完全版をダウンロードして、さらに詳細なインサイトをご確認ください。国別や分野別のデータについては、SalesforceのインタラクティブなTableauダッシュボード(英語)をご覧ください。