【抄訳】セールスフォース・ドットコム、よりスマートな顧客との対話を簡単かつ迅速に実現する「Salesforce CDP」を発表
本プレスリリースは、2021年5月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。
新たなイノベーションを備えたSalesforce CDP(顧客データプラットフォーム)により、ファーストパーティデータ(顧客から直接得られるデータ)を優先し、あらゆる顧客との対話をよりパーソナライズされたものへ進化
カナダのモントリオール銀行と米コンビニエンスストアのケイシーズがSalesforce CDPを導入、顧客とつながる信頼できる唯一の情報源を構築してフリクションレスな購買体験を実現
昨年、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で多くの企業が事業活動の閉鎖に追い込まれた結果、消費者は多岐にわたる深刻な経済的不安に直面しました。しかし現在では、店舗、ホテル、バー、レストランが営業を再開し、多くの人々が消費意欲を見せています。
世界の一部地域がパンデミックから回復を遂げ始める中、コロナ禍で先送りを余儀なくされていた体験を今こそ楽しもうとする消費者のペントアップ需要(累積需要)が高まっています。しかし、最も賢明で洞察力の鋭い企業は、カーブサイドデリバリー(歩道での商品受け渡し)や消費者に直接商品を販売する直販サイトなど、コロナ禍において事業成長の生命線であったデジタルエクスペリエンスが今後も消え去ることはないと考えています。
顧客の70%近くがパーソナライズされたコネクテッドエクスペリエンス(あらゆるタッチポイントでつながりのある体験)を期待しています。また、マーケティング業界をリードするグローバル企業は、顧客データソースを一元管理して顧客の全体像を把握し、顧客と結びつく真の情報源を単一的に構築することが最重要課題の1つだと指摘しています。ただ、大半の企業では組織内のチーム、デバイス、システムに顧客データが分散しているため、こうした課題は達成することが不可能に思えるかもしれません。
世界No.1のCRM上に構築されたSalesforce CDPでデータをよりスマートに進化
Salesforce CDPはオーディエンスデータの収集、統合、有効活用によって、よりパーソナライズされた顧客体験を実現します。
そうした声にお応えするため、セールスフォース・ドットコムはSalesforce CDPを開発しました。Salesforce CDPは、あらゆる場面で顧客との対話を促進するエンタープライズCDPです。そして本日、セールスフォース・ドットコムは顧客データを信頼できる方法でよりスマートに、よりつながりやすく、より簡単に活用できるようにする、CDPの新たなイノベーション機能を発表しました。
世界No.1のCRM上に構築されたSalesforce CDPは、セールス、サービス、マーケティング、ロイヤリティ、コマースなど、あらゆるソースから顧客データを統合し、単一の真の情報源を構築します。これを強力なマーケティング、広告、パーソナライゼーション、アナリティクスのユースケースに活用することで、顧客との関係を強化し、収益増大を図ることができます。
本日発表されたSalesforce CDPの新たなイノベーションは以下の通りです。
- 世界No. 1のインテグレーションおよびAPIプラットフォームのMuleSoftは、マーケティング担当者がERP、ロイヤリティ、POSシステムなど、あらゆる外部アプリやデータソースにどこからでも安全に接続し、顧客の包括的な見方の構築を可能にします。例えば、マーケティング担当者はAWSやMicrosoftのデータをSalesforceのCDPデータと統合することで、顧客の全体像を把握できる真の360度ビューを実現し、顧客のためにデジタル化されたコネクテッドエクスペリエンスを生み出すことができます。
- Enhanced Segmentation(セグメンテーション機能の強化)により、ビジネスユーザーはデータ照合が可能になるとともに、よりスマートなオーディエンスセグメントを簡単に構築することができます。新たに改良されたセグメントビルダーは、タイプアヘッド(先行入力)機能を使用して新しい属性を提案してくれます。ユーザーは従来のセグメントの強化、複製、共有を簡単に行うことができ、価値創造までの時間を短縮することが可能になります。
- 世界をリードする分析プラットフォームであるTableauは、統合型顧客プロファイルIDと購入傾向や解約傾向などの計算されたインサイトを活用し、顧客の深掘りを可能にします。マーケティング担当者は、キャンペーン、チャネル、コンテンツ、オファー、製品、顧客などのレベルまで掘り下げることで、誰がどのチャネルで何に興味を持っているのか理解することができます。
- Calculated Insights(計算されたインサイト)により、顧客生涯価値(LTV)やエンゲージメントスコアなどの指標を用いて、統合型顧客プロファイルをさらに充実させることができます。ブランドは、顧客を「ロイヤルカスタマー」や「新たに離脱した顧客」などのカテゴリにランク付けあるいはセグメント化することで、よりスマートな顧客関係の構築を図ることができます。
- オープンアクセス:Salesforce CDPを使えば、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)パートナーから提供されるAppExchangeアプリを介してセグメントデータを有効化することが可能になり、ウェブ、モバイル、コネクテッドTV広告全体でパーソナライズされた顧客体験を構築できます。このように安全な方法で顧客体験を実現できるほか、顧客の行動、目的、位置などクオリティの高い情報を取得し、CDPデータをさらに充実させることができます。
コロナ禍で世界中の人々のショッピングや食事のあり方、ブランドとの関わり方が一変しました。企業はこうした変化に適応するため、セールスフォース・ドットコムを信頼してCDPテクノロジーを導入し、成功を収めています。
- モントリオール銀行:モントリオール銀行のマーケティングテクノロジー部門責任者であるデービッド・カバノー(David Kavanagh)氏は次のように述べています。「素晴らしい顧客体験を提供し続けながら、変化のペースに迅速に対応することの重要性が、我々のCDPの考え方を加速させる大きな原動力となりました。ファーストパーティデータの活用は、すでに当行のパーソナライゼーション戦略の重要な要素でしたが、より多くの顧客プロファイルデータを有効化しつつ、クロスデバイスIDに適応させるのは容易なことではありません。我々の目標は、Salesforce CDPを活用して1つのソリューションで複数の問題を解決するとともに、より迅速にスケールアップしてフリクションレスで有意義なオムニチャネル体験を実現することです。
- ケイシーズ:ケイシーズのデジタルエクスペリエンス担当バイスプレジデントのアート・セバスチャン(Art Sebastian)氏は、次のように述べています。「CDPを一括導入する企業はありません。だからこそ、今回の試験運用は、顧客との関係性を強化するための当社の戦略転換において素晴らしい第一歩となりました。我々がSalesforce CDPを活用して構築したのは、マーケティング担当者がデータセットをインポートしてオーディエンスセグメントを作成し、新たなデータディスカバリーを実行することができるツールです。このツールのおかげで、当社はより迅速に行動できるようになりました」
詳細情報
- 5月13日午前9時(米国太平洋標準時)/正午(米国東部標準時)にTwitterとYouTube でライブ配信された「Success Anywhere World Tour」をご覧ください。マーケティング担当者が場所を問わずどこからでも顧客とエンゲージできるよう、セールスフォース・ドットコムがどのようなサポートを行なっているかご紹介します。
提供時期
- Salesforce CDPは本日より一般提供を開始します。
- MuleSoftとのインテグレーションは年内に一般提供を開始する予定です。
- Enhanced Segmentationは年内に一般提供を開始する予定です。
- Tableauとのインテグレーションは、本日より一般提供を開始します。
- Calculated Insightsは本日より一般提供を開始します。
- Salesforce CDPと統合されたAppExchangeアプリは、年内に一般提供を開始する予定です。*日本での提供は未定です
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業がAIを活用してビジネスを再構築できるよう支援します。企業向けとして初となるデジタル労働力を生み出すプラットフォームであるAgentforceは、Customer 360アプリケーション、Data Cloud、Einstein AIとシームレスに統合し、制限のない労働力を実現します。これにより人とAIエージェントが連携し、信頼性の高い単一のプラットフォームでビジネスを成功に導くことができます。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
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