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Salesforce、Einstein Copilotの一般提供を開始 セールス向けの新しいEinstein Copilot Actionsとエンタープライズ企業のAI導入を促進するツールを提供

〜Salesforce、対話型AIアシスタントEinstein Copilotの一般提供を開始、営業の生産性を高める新機能が利用可能に〜

〜新しいCopilot Analyticsにより、管理者はEinstein Copilotの使用状況を追跡・査定し、利用の傾向を把握して導入の拡大へ繋げることが可能に〜

※本記事は、2024年4月25日に米国で発表された Salesforce Announces General Availability of Einstein Copilot Along with New Einstein Copilot Actions for Sellers and Tools for Driving Enterprise AI Adoption の抄訳です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

※日本での提供開始時期は未定です。


米国セールスフォース(以下、 Salesforce)は、CRM向けの対話型AIアシスタントであるEinstein Copilotの一般提供開始と、営業の生産性向上と生成AI導入の拡大を目的とした新機能を発表しました。

新しい営業アクションの導入
Salesforceは、25年にわたり、見込み顧客の開拓、活動の追跡、予測、レベニューオペレーションなど、営業サイクルのあらゆる側面において、営業チームが顧客を見つけ、獲得し、維持できるよう支援してきました。Salesforceは、この豊富な経験を活かして、最も一般的で価値のあるセールスプロセスを、組織のビジネス固有のデータとメタデータに基づいた対話型AIインタラクションに統合し、新しいアナリティクスとテストツールを広範に提供します。

このメタデータの重要な構成要素であり、事前にプログラムされたEinstein Copilot独自の機能であるCopilot Actionsは、Einstein Copilotがビジネスデータを使用して質問に回答するだけでなく、ユーザーに代わり業務を実行するためのワークフローをまとめることを可能にする機能です。最近の「Your Data, Your AI」調査では、半数以上の従業員が、企業固有のデータに基づくAIがツールに対する信頼を築く、と回答しています。

今日、Salesforceは、営業担当者がSales Cloudから対話型AIの恩恵を直接受けられる新機能のアクションライブラリを増やしています。営業担当者は、CRMから切り離された別々のなAIツールに移行することなく、Einstein Copilotによりパーソナライズされたクロージングプランを確認したり、商談が今月中にクロージングできない可能性に関するインサイトを取得したり、最近の通話で価格設定が議論されたかどうかを確認したりできます。Einstein Copilotには、ユーザーからのリクエストを解釈し、アクションライブラリから動的かつ自動的にタスクを呼び出す推論エンジンが搭載されており、新しいアクションが追加されるたびに、サポートできるユースケースの幅が広がります。

新機能の詳細
Einstein Copilot には、さまざまな部門横断的なユースケースで営業の生産性を高める新しい機能が追加されました。

  • Close Plans: 営業担当者と営業マネージャーは、Einstein Copilotでクロージングまでの時間を短縮するためのパーソナライズされたクロージングプランを作成できます。そのプランは、過去の商談と企業情報に基づいており、推奨されるアクションの日程や実施すべき戦術を含んでいます。
  • Forecast Guidance: 営業マネージャーは、Einstein Copilot を使用して予測を理解し、リスクを低減できます。どのような案件がリスクにさらされているかなどの質問ができ、チームメンバーがノルマを達成できない理由を説明する可能性のある案件の要約リストを受け取ることができます。
  • 通話エクスプローラー: 検索拡張世代(RAG)を使用することで、企業は構造化および独自の非構造化データを使用して、AIをより信頼性の高い適切なものにすることができます。営業担当者は、Einstein会話インサイトに取り込まれた過去の通話記録を参照して「この通話での顧客の反応はどうでしたか」と質問し、その通話から読み取れた関連性のある回答を受け取ることでハルシネーションを回避できます。
  • Follow-Up Emails: 商談を前進させるために、営業担当者はEinstein Copilotで、過去の通話に基づいてカスタマイズされたフォローアップメールを作成できます。
  • Einstein Copilot in Sales Cloud Everywhere: 顧客は、Einstein Copilot をどこにいても利用できます。Sales Cloud Everywhere(英語)を使用すれば、どのWeb ページからでも、見込み顧客の調査、案件の最新情報、アプローチの文章を作成できます。
Einstein Copilotがクロージングプランを作成

セールス向けのこれらの新機能に加え、Einstein Copilotは、すべての対話型AI体験をより良いものにするプラットフォームの機能を強化しています。

  • Copilot Analytics: システム管理者は、事前に設定された分析ダッシュボードを通じて Einstein Copilot の使用状況を可視化し、使用されたアクション、ユーザーごとの平均的な折衝時間、成功率などの主要な指標を分析することで、Einstein Copilot の採用を理解し、加速することができます。
  • Recommneded Actions: チームは、業務の流れの中で推奨されるアクションを使用して、あらゆるタスクを迅速に行えるようになります。Einstein Copilotは、リクエストを入力する代わりに、商談ページで「商談を要約する」、取引先責任者ページで「メールを作成する」など、ユーザーがいるページに固有の標準アクションをワンクリックで表示します。
  • Einstein Copilot on the Salesforce Mobile App: 外出先など、仕事の流れの中でAIを活用した生産性の向上を実現するために、Einstein CopilotがSalesforceモバイルアプリで利用可能になりました。
Einstein Copilot Analyticsのダッシュボード

信頼できるデータとメタデータを活用した統合AIアシスタント
Einstein Copilotが他のAIアシスタントやチャットソリューションと一線を画しているのは、Einstein 1 Platform上に構築された統一された対話型AIアシスタントであり、Data Cloud内に保存された企業固有のデータに基づき、Salesforceのメタデータ(顧客固有のビジネス構成を記述するデータ)に接続されていることです。

このメタデータフレームワークにより、営業担当者はEinstein Copilotに、「今週受注予定の進行中案件のメールを作成してください」と依頼することができます。一般的なLLMでは、データからだけでは関連するアウトプットを見つけることはできません。LLMは、案件が何を意味するのか、質問に答えるために関連するデータをどこで見つけるのかを把握している必要があります。Salesforce内のレコード(取引先、連絡先、商談など)を指すデータとは異なり、メタデータはデータのレイアウト、動作、関係を記述しています。Einstein Copilotは、このメタデータを使用して、ユーザーのプロンプトを完全なコンテキストで解釈し、LLMと連携して関連する項目(この場合は、特定のユーザーに関連する未決済の上位案件)を選択し、営業担当者向けにパーソナライズされたメールを作成します。

Einstein Copilotとのこれらのやり取りはすべて、Einstein Trust Layerによって安全に仲介されています。Einstein Trust Layerは、データマスキングやデータがSalesforceの外部に保存されないことを意味するゼロ保持アーキテクチャ、応答を保護する有害性の検出、顧客所有の監査証跡などのセキュリティおよびプライバシー対策を採用しており、信頼を損なうことなくAI主導の生産性を実現します。

今後の展開: Salesforceは、Einstein Copilotが実行できるタスクの範囲を拡大するために、業界固有のペルソナやアクションライブラリに投資しています。営業向けアクションと金融機関向けアクションに関するニュースに加え、以前リリースされた医療向けアクションや、サービス向けアクションなど顧客のナレッジベースに基づいてAIが返信を生成する機能や、キャンペーン作成を加速する新しいマーケティング向けアクション、買い物客を支援するコマース向けアクションなどを開発しています。また、MuleSoft APIをカスタムアクションに変換する機能により、Einstein Copilotは複数のシステム間で作業を連鎖させることができます。

Salesforceの視点:Salesforce AI Platform製品担当SVPのアダム・エヴァンス(Adam Evans)は次のように述べています。「イノベーションが急速なペースで進んでいることは、企業向けの対話型AIにおけるエキサイティングな前進でもあります。このリリースにより、あらゆる組織が、独自のビジネスデータとメタデータに基づいた信頼できるAIアシスタントを導入することができるようになり、多くのアクションでユーザーを支援し、複雑なプロセスを自動化し、生産性を向上させることができます」

提供時期
Einstein Copilotのセールスアクション、サービスアクション、およびCopilot Analyticsは、本日より米国で提供を開始しています。日本での提供開始時期は未定です。

詳細情報

  • Einstein Copilotの詳細は、こちら(英語)。
  • SalesforceがNo.1のAI CRMである理由は、こちら(英語)。
  • Einstein Copilot をビジネスに適応させる方法(動画)は、こちら(英語)。
  • Data Cloud がコピーなしでデータをロック解除する方法については、こちら
  • Sales AI を活用して迅速に提案する方法は、こちら
  • 最大の営業プロフェッショナルコミュニティへの参加は、こちら(英語)。

Salesforceについて

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