※本資料は2024年6月25日に米国で発表されたMuleSoft Launches AsyncAPI to Help Build AI-Powered Customer Experiences in Real Timeの抄訳版です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
MuleSoftは、イベント駆動型アーキテクチャ(EDA)の採用を促進するため、MuleSoft Anypoint Platform向けAsyncAPIサポートのオープンベータ版を発表しました。これにより、企業はイベント駆動型アプリケーションをエンドツーエンドで統合し、リアルタイム・イベントを効率的に処理し、応答できるようになります。この新機能は、一般的なイベント・ブローカーやメッセージ・キューとの複雑な統合を簡素化し、さまざまなアプリケーションやシステム全般でリアルタイムでの顧客とのやり取りを可能にします。
EDAは、予測保全、ダイナミックプライシング、不正検知など、変動するデータセットを使用するシステムやプロセスに、リアルタイムのコミュニケーションをもたらすことで、AIを活用した新しいユースケースの開発を可能にします。たとえば、銀行はAIモデルを使用してトランザクションデータやユーザーの行動パターンを分析し、疑わしい行動を特定できます。それに基づいて、トランザクションのブロックやアラートなどの即時対応を実行し、不正リスクを軽減できます。
機能が少ない他の統合プラットフォームとは異なり、MuleSoftは多様な統合機能を単一のプラットフォーム上にシームレスに統合しています。これにより、幅広いユースケース、アーキテクチャパターン、プロトコル(AsyncAPI、REST、GraphQL API)に対応するAPIの構築が可能になります。
重要な理由:消費者の64パーセントは、企業がリアルタイムで応答し、対応してくれることを期待しています。このニーズに応えるためには、企業はアプリケーション間でより高速なコミュニケーション手段を構築する必要があります。この目標を達成するためには、イベントベースのアプリケーションを構築することが不可欠です。しかし、従来のイベント駆動型統合のアプローチは複雑で時間がかかることがあります。MuleSoftは、統合プラットフォームにエンドツーエンドのイベント駆動型統合機能を組み込むことで、企業が迅速にイベント駆動型アーキテクチャを採用し、リアルタイムの顧客体験を提供できるようにします。
新機能:Anypoint Platform向けAsyncAPI(英語)サポートにより、企業はイベント駆動型アーキテクチャを活用し、エンドツーエンドのイベント駆動型統合を構築できます。この新しい機能により、既存のアーキテクチャをKafkaやAnypoint MQなどの一般的なイベント・ブローカーやメッセージ・キューに拡張することで、リアルタイムの顧客体験を提供できます。AsyncAPI(英語)サポートにより、開発者とAPIアーキテクトは以下のことが可能になります。
- AsyncAPI仕様の設計/管理:MuleSoftのAPI設計ツール(Anypoint Design Center)またはIDE(Anypoint Code BuilderおよびAnypoint Studio)を使用して、AsyncAPI仕様を設計・管理できます。
- イベントの検索と再利用:AsyncAPI仕様をMuleSoftパブリック・マーケットプレイス(Anypoint Exchange)に公開することで、組織全体でイベントの検索、再利用が可能になり、コラボレーションを促進します。
イベント駆動型アプリケーションの実装:KafkaやAnypoint MQなどのイベント・ブローカーやメッセージ・キューとの複雑なやり取りを簡素化する新しいコンフィギュレーション主導型エクスペリエンスを通じて、イベント駆動型アプリケーションを実装できます。
このイノベーションは、顧客体験を向上させる新しいAIユースケースの開発を可能にします。
- 予知保全:イベント駆動型アーキテクチャと予測AIモデルを組み合わせることで、産業用アプリケーション全体で予知保全を実現できます。たとえば、製造プロセスの機器からメンテナンスの必要時期を予測できるモデルに対して性能データを流すことで、不具合や、修理によるダウンタイムの長期化を防ぐことができます。
- ダイナミック・プライシング:イベント駆動型システムにAIモデルを組み込むことで、市場動向、競合他社の価格設定、顧客行動をリアルタイムで分析できます。たとえば、競合他社の価格設定データやユーザーの行動を予測モデルにストリーミングすることで、商品価格の動的な調整や新しいプロモーションの導入が可能になり、市場での競争力を維持できます。
- リアルタイムのレコメンデーション:AIモデルをイベント駆動型アーキテクチャに統合することで、リアルタイムの商品レコメンデーションを作成できます。たとえば、キャンプ用品の購入を考えている消費者に対して、直近の検索履歴や他の顧客の購入履歴に基づいて関連するキャンプ用品を提示することができます。
MuleSoftの視点:バイスプレジデント、プロダクトマネジメントのアンドリュー・コムストック(Andrew Comstock)は次のように述べています。「急速に進化するデジタル世界において、イベント駆動型アーキテクチャは、リアルタイムコミュニケーション、レジリエントなアプリケーション、そして機動的なアプリケーション・ネットワークを可能にすることから、幅広く普及しつつあります。AsyncAPIサポートにより、MuleSoftユーザーは一貫性を維持してコラボレーションを促進しながら、堅牢で相互運用可能なイベント駆動型アプリケーションを容易に開発することができます。当社では、開発者がイベント駆動型のMuleアプリを迅速に設計、カタログ化、構築できるようにこの標準仕様をサポートしました」
AsyncAPIサポートにより、MuleSoftユーザーは一貫性を維持してコラボレーションを促進しながら、堅牢で相互運用可能なイベント駆動型アプリケーションを容易に開発することができます。当社では、開発者がイベント駆動型のMuleアプリを迅速に設計、カタログ化、構築できるようにこの標準仕様をサポートしました
MuleSoft バイスプレジデント、プロダクトマネジメント、アンドリュー・コムストック(Andrew Comstock)
提供時期:
- 現在、AsyncAPI 2.6仕様の設計、ガバナンス、カタログ化は利用可能。
- 現在、Anypoint Code BuilderとAnypoint StudioにおけるAsyncAPIの実装はオープンベータ版として提供中。
- 現在、Anypoint MQは利用可能。
Salesforceについて
Salesforceは#1 AI CRMです。CRM(顧客関係管理)+ AI データ + 信頼を Einstein 1という一つの統合プラットフォームで実現することで、全く新しい方法で顧客とつながることを可能にします。Salesforceの詳細については、salesforce.com/jp をご覧ください。
Salesforceでは、日本向けの最新情報をとりまとめた「ニュース&インサイト」を開設しました。詳細は、salesforce.com/jp/news/ をご覧ください。
本プレスリリースやその他のプレスリリース、または公式に言及されている未提供のサービスや機能は現在利用できないものであり、予定通りに、または全く提供されない可能性があります。お客様は、現在利用可能な機能に基づいて購入をご判断くださいますようお願いいたします。