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Salesforce、AI搭載の「Life Sciences Cloud」を提供開始 製薬および医療機器メーカーと、患者・医療関係者とのエンゲージメントを変革

Participant Recruitment and Enrollmentにより、
適格な被験者の特定、募集、オンボーディングを加速し、治験の継続率を向上
統合されたデータプラットフォームにより、Life Sciences CloudのAI機能を支え、
データを統一プロファイルに接続して、顧客エンゲージメントを強化
患者に関わるステークホルダーがSalesforceを活用して、
ヘルスケアの取り組みを合理化し、患者の転帰を改善

株式会社セールスフォース・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長 小出 伸一、以下 Salesforce)は本日、データ、自動化、信頼できるAIを活用して、患者や医療関係者とのエンゲージメントをパーソナライズし、臨床業務を合理化する、製薬および医療機器メーカー向けのプラットフォーム「Life Sciences Cloud」を国内で提供開始すると発表しました。

重要な理由:被験者の募集は治験において最も時間がかかる作業の一つであり、治験期間の約3分の1を占めています。さらに、治験の80%は必要な数の患者を集められず、スケジュールの延長を余儀なくされています。また、薬剤の承認後も、患者に治療を続けてもらうことは難しく、約40%の患者が最初の1年以内に服薬を中止しているという研究結果もあります。このような中、製薬企業や医療機器メーカーにとって、AIは治験中だけでなく、患者や医療関係者との関係維持においても、効率の向上やより優れたサポート提供のための重要なツールとなります。実際、ヘルスケアとライフサイエンスのリーダーの86%が、データとAIの活用が今後5年間の成功の鍵になると考えています。

製品の特徴:Life Sciences CloudはEinstein 1 Platformを活用し、AIを駆使したエンドツーエンドのソリューションを提供します。このソリューションは、患者や医療関係者とのエンゲージメントの全領域でチームを連携させ、患者の登録・募集プロセス、治験のオンボーディング、コミュニケーションの改善を支援します。

  • Participant Recruitment and Enrollment:医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization: CRO)や治験実施施設、スポンサーは、適格で多様な被験者を特定し、治験への参加を促進することができます。生成AIを活用することで、治験コーディネーターとSite Management Organization(SMO)などの治験実施施設の担当者は、事前スクリーニングと適格性基準に基づいて患者を評価できることから、マッチング時間を短縮できます。また、治験実施施設とスポンサーは患者ポータルを公開できるため、適格な患者は治験を容易に検索し、参加希望を伝えることができます。さらに、コーディネーターは、e-consentやスクリーニングフォームをカスタマイズして、登録プロセスを効率化することもできます。例えば、治験実験施設はEinstein Copilotを使用して、スプレッドシートや電子カルテ(EHR)、医療ネットワークなどからインサイトを得て、施設から約8km以内に住む患者をセグメント化できます。その後、Copilotを使用して、特定の治験に適合する可能性のある患者に連絡を取ることができます。
電子カルテ(EHR)、レセプトデータベース、ソーシャルプラットフォームからの臨床および非臨床情報を統合し、被験者および患者の理解を深めるための包括的なプロファイルを作成します。この統一されたプロファイルにより、ライフサイエンス企業は特定の治療や治験の対象となる集団を効率的にセグメント化が可能になります。 
  • Patient Benefits Verification:ライフサイエンス企業は、医薬品や医療診断薬の自己負担額および経済的支援の適格性を迅速に判断できます。この機能により、保険適用分析、保険の有効期限、患者の保険適用に関連するプロアクティブアラートと推奨事項を単一のダッシュボード上で確認できます。さらに、患者サービス担当者はEinstein Copilotを使用して、給付金サマリーを作成し、再確認を一括で行うことができます。例えば、糖尿病患者の保険で6か月ごとに新たな事前承認が必要な場合、Patients Benefits Verificationを使用して、患者のインスリンと血糖測定器の自己負担額を再確認するようオペレーターに警告し、治療の継続性を確保できます
医薬品や診断薬の自己負担額や経済的支援の適格性を迅速に判断し、給付の確認を合理化・自動化することで、患者の服薬アドヒアランスを向上させます。
  • Patient Program Outcome Management:患者サービスチームやコーディネーターは、評価やイベントレポートを通じて、患者のマイルストーンをプログラム成果にマッピングし、教育やサポートプログラムの効果を把握し、自動化できます。例えば、患者に服薬をリマインドするエンゲージメント戦略を作成し、サポート期間中にどのエンゲージメント戦術が最も効果的だったかを分析し、服薬遵守(アドヒアランス)が向上したかを確認することで、治療の中断率を下げることができます。
  • Unified Data Platform for Life Sciences:Salesforce Data CloudMuleSoft for Life Sciencesを活用し、各患者と医療関係者に関する完全で統合されたビューを作成します。メールや面談メモ、会話記録、論文などの科学出版物、総合製品概要などの構造化および非構造化データを取り込み、共通のデータモデルに接続することで、統一された患者プロファイルの構築や対話のパーソナライズ、医療関係者や患者とのエンゲージメントへの接続を実現します。また、Salesforceのオープンなエコシステムにより、ライフサイエンス企業は、販売実績(実消化)レセプトデータ、DPCデータ、市場データなどのサードパーティデータをLife Sciences Cloudに容易に接続し、医療関係者向けコンテンツのパーソナライズやターゲティングに活用できます。例えば、営業担当者は、担当地域の医療関係者が自社のサポートプログラムに患者を登録するとリアルタイムのアラートを受け取ることができ、継続的なエンゲージメントが可能になります。
外出先やオフラインでも、モバイル機器やタブレットから関連コンテンツへ容易にアクセスできます。Einstein Copilotを使用して、閲覧データに基づいて医療関係者の専門分野、興味、フィードバック、および嗜好を考慮したプレゼンテーションの作成や対話が可能になります。

Salesforceの視点:ライフサイエンス担当シニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーであるフランク・デフェッシュ(Frank Defesche)は以下のように述べています。
「薬剤費の上昇、医師の不満、患者の混乱、そして規制当局の厳しい監視という状況下で、ライフサイエンス企業はコストを削減しながら成果を向上させる方法を見つける必要があります。AIは、製薬企業や医療機器メーカーが患者中心の業務を再構築するための重要なツールとなります。Salesforceの新しいイノベーションにより、ライフサイエンス企業は予測AIと生成AIを活用してデータを迅速に最大限に活用し、管理業務を自動化し、潜在的なリスクをリアルタイムで特定することが可能となります」

Salesforceの新しいイノベーションにより、ライフサイエンス企業は予測AIと生成AIを活用してデータを迅速に最大限に活用し、管理業務を自動化し、潜在的なリスクをリアルタイムで特定することが可能となります

Salesforce ライフサイエンス担当シニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャー、フランク・デフェッシュ(Frank Defesche)

提供時期:

  • スクリーニング、e-consent、簡易無作為化機能などのParticipant Recruitment and Enrollmentの機能は提供されています。被験者募集マッチングを含むAI拡張機能は2024年後半に提供予定です。
  • Pharmacy Benefits Verificationは、Life Sciences Cloudの一部として提供されています。
  • Patient Program Outcome Managementは、現在パイロット中で、2024年10月に提供開始予定です。
  • Data CloudMuleSoft for Life Sciencesを含むUnified Data Platform for Life Sciencesは提供されています。

詳細情報:

  • Life Sciences Cloudの詳細は、こちら
  • 医療、ライフサイエンスに関するお役立ち資料は、こちら
  • Worlt Tour Tokyoにおける「製薬業界におけるAI・データを活用したイノベーション」の試聴は、こちら
  • Salesforceが治験にどのようにAIを組み込んでいるかはこちら(英語)。
  • World Tour Bostonにおけるプレゼンテーションのストリーミングはこちら(英語)。
  • Life Sciences Cloudの商用アプリケーションの開発を加速するIQVIAとのパートナーシップの拡大について(英語)。
  • Life Sciences Cloud導入支援のために、実装サポートとグローバルな業界に関する深い専門知識を提供する、AccentureDeloittePwCとの戦略的パートナーシップについて(英語)。
  • ComplianceQuestHoneywell SpartaCognizantSlalomKPMGなどのSalesforceのSIおよびISVパートナーが提供するサービスについて(英語)。

※製薬・バイオテクノロジーの顧客企業向けのLife Sciences Cloudのセールスオートメーション機能は現在提供されておらず、2025年9月2日以降に提供予定です。それまでは、Salesforceの優先パートナーであるIQVIAが提供するIQVIA OCEや、この市場におけるForce.comの優先/推奨プロバイダが提供するVeeva CRMなど、製薬・バイオテクノロジー企業向けセールスオートメーションのニーズを満たすForce.comベースのソリューションをご利用ください。Veevaは2025年にSFDCとのパートナーシップを終了します。

Salesforceについて
Salesforceは#1 AI CRMです。CRM(顧客関係管理)+ AI  データ + 信頼を Einstein 1という一つの統合プラットフォームで実現することで、全く新しい方法で顧客とつながることを可能にします。Salesforceの詳細については、salesforce.com/jp をご覧ください。

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